妖精亭-フェアリーズハウス- part1/王女への謁見
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はアンリエッタからの問いに頷く。アンリエッタは彼の手を取る。お姫様なだけあってしなやかな手つきと柔らかな感触が、サイトをかえって緊張させて頬を染めた。それに気づいたのか、ルイズとハルナの視線が鋭くなる。
「では、あの時現れた、新しい赤いウルトラマンは私たちの味方…なのですね?」
その視線に気づかないまま、アンリエッタはタルブの戦いで突如出現した新しく見たウルトラマン…レオのことを問う。敵にもファウストというウルトラマンがいた。サイトから味方かどうか聞いておきたかった。
「はい。それは保証します。ウルトラマンレオは数十年前にも地球で俺の故郷を守ってくれたことがあるんです。多くの世代から見ても、今も昔も憧れのヒーローの一人ですよ」
これについては大きな自信がある。仮にもしレオが町を破壊している姿が見かけられたら、それは間違いなく悪質な星人などが化けた偽物に違いない。
『サイト…』
師の存在を、宿主が大きく買ってくれたことに、ゼロも少し嬉しく感じ取った。
「よかった…」
サイトから味方だということを聞き、アンリエッタはほっとした。
「この先はサイトさん、今のように、あなたが異世界人であるが故の知識も必要となってくるでしょう。我が国は、怪獣についてあまりにも無知ですが、だからといってこのまま何も知らないままでいては何一つ守ることができません。ルイズのためにも、どうかあなたのお力を貸してください」
彼自身は姫の臣下というわけではないので責任を負う必要は、本来はない。だが、女性からの真摯な目で見つけられると、サイトは嫌にも受け取らぬわけにいかなくなってしまう。それに今の自分は怪獣の知識を持つ数少ない人間だ。この国、この世界が初めて怪獣たちの脅威に立ち向かうこととなるのなら、彼のような人間の手を借りざるを得ないのだ。
「その代わりと言ってはなんですが、サイトさんのほしいものを何でも言ってくださいませ」
「ほしいものを…なんでもですか?」
「はい、なんでも」
「な、なんでも……」
欲しいものを何でも聞いてくれる。この美少女な姫様がくれるもの…。サイトはつい、本来の年相応の少年らしい煩悩に支配された。熱っぽい目で自分を見て、そのシエスタ以上キュルケ未満な美巨乳を押しつけながら唇を…。
「でへへ…い!?」
すると、突如サイトの尻に鋭い痛みが走る。ルイズが右の、ハルナが左の尻を今にも引きちぎりそうな勢いで抓っている。
めちゃくちゃ痛い!やめて!!このままじゃ僕のお尻が陥没するううううううう!!
「あ、あの…お二人さん」
痛みをこらえながら、サイトは二人を見ると、二人は「なに?」と、とても穏やかではない声でサイトを睨む。それもぎゅっ!と、サイトの尻をつねる指の力を強めて。
「あ、あの…手を」
「「何?」」
ぎゅっ!!
「いっ!?だ…だ
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