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ウルトラマンゼロ 〜絆と零の使い魔〜
妖精亭-フェアリーズハウス- part1/王女への謁見
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球から光を奪い、圧倒的な力で当初はメビウス、ヒカリ・『宇宙剣豪ザムシャー』たちをあっさりとねじ伏せるほどの力を見せつけた。あの時は本当に地球が滅亡するかと、サイトもハルナも絶望しかかった。もし、メビウスが最後にヒカリと一つになった最強形態の力を見せなかったら、今自分はこうして立つこともなかったに違いない。
もしかしたら、あの時のようなことが遥か昔のハルケギニアでも起こったのではないだろうか。
「王家の間では、始祖の力を受け継ぐ者は王家に連なる者に現れると」
「ですが姫様、私は王族の者では…」
「何を言うの。あなたの実家、ラ・ヴァリエール公爵家の祖先は王の庶子。あなたもまた王家の血をひく者、資格は十分にあるのよ」
ルイズはそれを聞いてハッとなる。確かに、自分の祖先はトリステインの祖王の子だったと学んでいた。すると、アンリエッタはサイトの左手を取り、刻まれたルーンを見る。
「これが、伝説の使い魔ガンダールヴの印…やはりルイズは、虚無の担い手なのね。
でも、これであなたたちに勲章と恩賞を授けることができなくなった。わかるかしら?」
「ああ…そういうこと、ですね」
自分にはルイズのルーンによって宿ったガンダールヴの力以外に、ウルトラマンの力という強大な力を持つサイトはその意味を理解した。ウルトラマンさえも驚かせた伝説の魔法の力をルイズが持っていると聞けば、ルイズの危険な力を排除しようとする輩、またはルイズの力を利用しようとする軍の愚か者が現れることだって否定できないのだ。ウルトラマンも、自分たちの力が地球人にとって良くない影響を与えることを考えて、かつての自分たちの祖でもある人間の姿を借りたり、地球人と同化して情事を過ごしてきたのだ。正体を明らかとなってなお地球防衛の任に就き続け、兵器として利用されることなくGUYSと固い絆を結んだメビウスは非常に珍しいケースなのである。
「ええ、サイトさんの察する通りです。敵は空の上とは限りません。城の中にも…ワルドと同様にあなたを狙う裏切り者がいないとも限りません。だからルイズ、あなたのその力のことは他言無用よ」
ルイズはしばらく考え込んで黙った。いきなり与えられた強大な力。不安は強く感じる。けど、自分がこの力を授かったことには、何か意味があるはずだ。サイトが自分の手でこの世界に呼ばれた際、自分のなすべきことを見定めたように、自分もまたそうしなければならない。強く決意したルイズはアンリエッタに言った。
「この力…僭越ながら姫様とこの国のために使わせてください!」
「だめよルイズ、その力のことは一刻も早く忘れなさい」
これ以上ルイズを危険にさらすわけにはいかない。アンリエッタは虚無のことを忘れるようにルイズに言うが、ルイズは首を横に振る。
「今、この国もアルビオンも…いや、もしかしたら他国さえも怪獣た
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