妖精亭-フェアリーズハウス- part1/王女への謁見
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のか疑問に思わざるを得なかったが、アンリエッタは構わないと言った。
「私はサイトさんの望みを何でも聞くと約束しました。それを破るわけにはいきません。それにサイトさんはこのようなことで嘘をつくような方ではありません。もし万が一の時が起きたとしても、アニエス。あなたが何とかしてくださるのでしょう?」
「…失礼いたしました。ご命令通り、お連れいたします」
臣下の礼をして、アニエスはアンリエッタの命令通りこの場を後にして、城門にて待機しているであろうシュウを迎えに行かせた。
「平賀君、一体誰なの?聞いたところ…その人も私たちと同じ…」
話を聞く限り、自分やサイトと同じ地球の人間がいる。それについてハルナは興味を強くひかれた。一体どんな人間なのか尋ねてみる。
「外面はいいとは言えないけど、悪い奴じゃないよ。きっと俺たちの力になってくれるはずだ」
「じゃあ、もしかしてあの時の?」
ルイズはふと、ラグドリアン湖での出来事を思い出す。あの時のことは、惚れ薬を飲んだせいでとても自分の態度とは思えないデレデレっぷりを露わにしてしまったので思い出したくもないが、それ以外に起こった衝撃的な経緯をはっきりと覚えている。突如現れた少女が変身した黒いウルトラマン…ファウストと、銀色のウルトラマンに変身したサイトと同じ黒髪の男。おそらく、あの男が来るのだと予想した。
「ああ」
サイトはルイズからの問いにも頷いた。
「お連れしました」
数分経ってから、戻ってきたアニエスが扉を開いて、連れてきた人物を中に入れた。思った通り、連れてこられた男はシュウだった。
「黒髪…」
ハルナは目を奪われた。サイトは特に何の変哲もない普通の男の顔だが、この男はキリッとしていて二枚目、そしてサイトとはどこか対照的な色合いの服を着込んでいる。と、思わず首を横に振る。これじゃあアンリエッタの美貌に気をひかれてしまったサイトと変わらないじゃないか。私のバカ!と自分を心の奥底で叱りつけた。が、他にも気を引かれるものがあった。彼の手首に巻いてある通信機械。GUYSの人だろうか?でも、自分の知る限りGUYSの通信機はあんな形状のものじゃなかったはずだ。じゃあ一体、この人は何者だろうか?
シュウはアンリエッタの前で跪くと、臣下の礼を取りながらアンリエッタにあいさつした。
「お初目にかかる。黒崎修平と申します」
「クロサキ…シュウヘイさん、ですね。では、ミスタ・クロサキと呼ばせてもらいます。サイトさんからあなたのことはお聞きしております。どうか面を上げて」
顔を上げるように言うと、シュウは言われた通り顔を上げてアンリエッタを見る。
「あなたもサイトさん同様、怪獣の脅威を知る世界から来たのですね」
「はい」
それからシュウは、自分もまたサイトと同様ある少女のサモンサーヴァントで召喚された身
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