妖精亭-フェアリーズハウス- part1/王女への謁見
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から…」
「「な・に?」」
ぎゅぎゅ!!!
「ぎゃああああああ!!!」
二人とも、いつの間に息がぴったりになってるんですか!!?と突っ込みたくなる余裕さえなかった。尻にめちゃくちゃな痛みが走り、サイトは悲鳴を上げてアンリエッタやアニエスたちを驚かせた。
「だ、大丈夫ですか?」
「姫様、こんな犬に気を遣わなくて結構です」
心配になってアンリエッタが、床の上でもだえるサイトを気遣うが、鼻の下を伸ばしていたサイトの煩悩に気付いていたルイズは冷たく言う。ハルナも生ごみを見るような目でサイトを見下ろしている。
『巨乳見てチ●コ立ち過ぎ』
『う、うるせえ!!人間の男はな、男としてのサガには逆らえないんだよ!!』
ぼそっとゼロがサイトに呆れた様子でいつぞや聞いたコメントを吐くと、サイトが開き直って逆切れ発言をかます。が、そのセリフを軽く流してゼロはサイトに言う。
『…あのな、せっかくお姫様が何でも欲しいものを聞いてくれるって言ってんだ。いい機会だ。シュウのことを、彼女にも伝えとけ。
ったく…お前のおかげで俺までケツを痛めたじゃねえか』
『わ、悪かったよ…』
同じ体を共有するだけあって、ゼロにもルイズとハルナの体罰は効いてしまったようだ。ウルトラマンが尻を痛めるなんて、光の国にいる父や師にどう言い訳すればいいか見当もつかないし、恥ずかしすぎて話す気にもなれない。
「ほ、ほしいものについてなんですけど…実は、一人紹介したい奴がいるんです」
尻の痛みをこらえながら、サイトは涙目で笑いながら立ち上がって言った。
「ご紹介したい方ですか?」
「実は、俺と同じ…地球人の」
それを聞いて、アンリエッタは目を丸くする。
「まあ!ハルナさんに続き、またもう一人いらっしゃったのですか!ということは…」
「ええ、あいつもきっと、怪獣などの脅威について力になってくれるはずです」
サイトの望みが、まさか自分たちの望みに繋がるなど、アンリエッタにとってこれ以上ないほどの幸せだ。
「では、その方は今どこに?」
それを聞かれ、あぁ…とサイトは少し申し訳な下げに言った。
「今日は本来、俺とルイズ、そしてハルナが呼び出されましたから入れることができなくて…今は城門前で待たせちゃってます。本当なら一緒にここに来るはずだったんですけど、城門に来たところでミシェルって人に止められちゃって…」
「当然だ。本来なら呼び出しを受けていないものを場内に入れるなど言語道断だ」
サイトの説明に、後ろで控えていたミシェルがきっぱり言う。すごい綺麗なのにきつそうだよなあ…アニエスって人も。とサイトは心の中で呟いた。
「早くお迎えしなくては!アニエス、すぐにその方をお呼びして!」
「よろしいのですか?」
用心深いアニエスにとって、すんなりと知らない人間をこの場に通していい
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