戦いの代償
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「やはり消耗が激しかったのが原因か?」
「はい。精神的な消耗に加え、各部の骨折や打撲、火傷、それに酸欠もあります。むしろ、よくこの状態まで持ち直した、と言うべきです」
「わかった。意識が戻ったら報告してくれ」
和也…早く目を醒ますんだ。いつまで彼女を泣かせる気だ
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ここは…
辺りは岩場、だが巨大な鉄の扉がある。何かの基地…か?
少し歩いていくと、戦闘の音が聞こえてくる。走って音の方向に行く。
巨大なロボットが戦っている。1つは見覚えのある姿だった。
デルタカイ…
それは確かにデルタカイだ。それがその2倍もある巨大なロボットと戦っていた。それも2機
デルタカイの味方は既に戦えない。デルタカイだけが辛うじて交戦出来ているが、相手は2機。それも、両方の関節から蒼炎が吹き出ている。ナイトロ搭載機か。
「む、無茶をして!」
そんな中、デルタカイの後方から損傷した機体が現れ、加勢した。
「兄貴の言うことを黙って聞くような弟じゃないってわかってんだろ?」
デルタカイと合わせるように同時にハイメガキャノンを放つ。
「ったく嫉妬するぜ。俺とは仲良くなれなかったくせに、あいつの言うことは聞くんだな。けどすごい兄貴だろ?俺の自慢なんだ…。守ってやってくれよ、ガンダム」
加勢に入った方の機体のハイメガキャノンの出力が上がる。
2機の大型はハイメガキャノンでボロボロになり止まる。
そして、加勢に入った機体は自身のハイメガキャノンの熱でコックピットを焼失、動かなくなる。
デルタカイから蒼炎が吹き出る。まるで慟哭の咆哮のようだ。
「これが…ナイトロのもたらすもの」
振り返ると女性が立っている。顔は後光でよく見えない。
「あの機体、量産型ZZのパイロットはナイトロでボロボロだった。だから最後に残された時間でデルタカイに乗った兄を助けた」
「……………」
「ナイトロを駆るものはいずれこのようになる。それでもあなたはナイトロを駆るのですか?」
「…当たり前だ。守るべき者のために命をかける、それが上に立つ者の責務だ」
「例え死ぬとわかっていてもですか?」
「そんな覚悟はとうの昔にできているさ」
「そうですか…。なら行きなさい、和也。あなたを待っている人がいるわ」
後光が消える。
「…母さん…」
その女性は4年前に病気で死んだ母親だった。
「あなたのこと、見守っているわ」
「ああ、行ってくるよ。母さん」
世界が光に飲まれていく。そして、俺は目を醒ました。
―――――――――――――――――――――
「ん……ここは…」
天井が白
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