マクロスF
0803話
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」
「お? 第3者の乱入か!? さぁ、賭けた賭け……た……? ん? あの小僧、どこかで見覚えが……」
本気で俺のこの姿が広まっているらしいな。そんな風に思いつつ、ようやく人混みの中心部分に入る事に成功する。
中を見てみると、予想通りというか片方はマスクをしている下級修羅、そしてもう片方はスラッとした細身の男。手に杖を持っているのを見ると、純粋に魔法使いタイプなのだろう。
「へぇ」
下級の修羅を見て、思わず呟く。先程の声でも聞こえてきていたが、修羅の手には間違いなく気によるエネルギーが満ちていたからだ。
さすがに戦闘種族と言うべきか、1年半……いや、修羅がネギま世界にやって来たのはもっと前だが、それでも短時間で多少なりとも気を扱えるようになっている辺り、延々と戦いを繰り広げてきた種族と言うべきだろう。
そんな風に感心していると、やがてお互いの間の言い争いがヒートアップし続け、今にも戦いが始まりそうになったのを見て……
「ほら、そこまでにしておけ」
指をパチンッと鳴らして先端の尖っていない影槍を20本作りだし、10本ずつで魔法使いと修羅の手足を拘束して強制的に戦闘を止めさせる。
ちなみに最も得意な炎系の魔法を使わなかったのは、アクセル=炎というイメージが強すぎるからだ。特に俺のオリジナルスキルとも言える炎獣なんかを使った日には、間違いなく俺がアクセルだと知られてしまう事になる。
「おわぁっ! く、くそ! 誰だ!?」
「この影槍……影精が凄まじい密度で編み込まれている!?」
影槍で身動きが出来なくなってしまった修羅と魔法使いに視線を向け、口を開く。
「ほら、落ち着いたか? こんな場所で戦えば周囲の迷惑になるだろ。どうせやるなら街の外でやれ」
「うるせえっ! お前には関係ないだろうが!」
反射的とすら言ってもいいような速度で言い返してくる修羅。
ちっ、しょうがないな。魔法使いの方は影槍を見て明確な実力差を感じ取っているのか、大人しくしているんだが。
「いいのか? ここで騒ぎを起こせばアルティスに報告が行くぞ?」
「っ!? ……お前、何者だ?」
まさかここでアルティスの名前を出されるとは思ってなかったのだろう。
尚、当然のことだが魔法界でもアルティスの名前は相応に知られている。新たに出現した修羅という勢力を束ねる者、修羅王として。
もっとも、修羅達の拠点であるソーディアンが存在するのは魔法界ではなく火星だ。そういう意味ではある意味で謎に満ちた勢力といえるのだろう。
……まぁ、修羅は普通に魔法界に来てるから、謎とは言えないかもしれないが。
「ほら、アルティスに連絡をされたくなかったら大人しくしろ」
「だから、お前は! ……ん? お前の顔はどこかで
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