マクロスF
0803話
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変だった。……そんな風に思っていると、やがて聞き流せない内容が耳に入ってくる。
「あんなガキがあれだけいい女を連れているってのは許せねえな」
「おい、やめとけって。確かにアクセル・アルマー本人じゃないのは事実だけど、あれだけ似てるとなると関係者の可能性が高いぞ。迂闊にちょっかいを出して大魔王が出てきたりしたら洒落にならん」
「……確かに」
「それに……本当にもしもの可能性だが、年齢詐称薬を飲んでいたりしたら……お前、あのラカンやナギ・スプリングフィールドを倒した相手に絡もうとしている事になるんだぞ?」
「……」
その言葉に、マリューを舐めるような目で見ていた男の顔色が急速に悪くなっていく。
「それでも行くっていうんなら構わないが、俺とお前は関係ないからな。それを承知の上で行ってくれ」
「はっ、ははは……何を言ってるんだ。勿論冗談に決まってるじゃないですか。僕がアクセル・アルマーさんの関係者と思しき相手に絡むなんて、そんな大それた事は1秒たりとも考えてませんとも。ええ、絶対確実に」
「口調変わってるぞ」
「いいですから、ほら、さっさと行きましょう。闘技場の方では今日の目玉が行われるんですから」
そう告げ、一緒にいた者を強引に引っ張っていく。
その様子を見ていたマリューは口元に笑みを浮かべつつ、胸の中に抱いている俺の腕へと更に力を入れ、その豊かな胸が俺の腕に押し潰される。
「ふふっ、さすがに大魔王ね。……でも、そうすると私は大魔王に連れ去られたお姫様かしら?」
「幾らなんでも……ん?」
そこまで告げ、ふと疑問に思う。
確かに今の俺は15歳の姿だ。だが、当然ながら魔法界でアクセルと言えば、俺が活動していた時の姿……つまり混沌精霊の姿の筈だ。なのに、何故俺の今の姿でアクセルだと見破られてるんだ?
そんな俺の疑問は、近くにある店を見て思わず納得する。
アクセル・アルマーとして売られているブロマイド。そこには何故か混沌精霊と20代である俺の、両方の姿が売られていたのだ。
……どこから流れた? 可能性としては火星側の修羅やバトレーの一派、あるいは麻帆良。……朝倉辺りが色々と怪しいな。後でその辺を突っついてみるか。
「ねぇ、アクセル。マジックアイテムってどこで売ってるの? ちょっと見てみたいんだけど。年齢詐称薬とか、持っておきたいし」
「マジックアイテムに関しては……あそこだな」
マリューの言葉で我に返り、通りの先にある店の方を見る。
ただ、年齢詐称薬に関して言えば、まだ大量に俺の空間倉庫の中に入っているんだけどな。何しろ、混沌精霊の力で姿を自由に変えられるようになったから、以前にネギま世界に来た時に纏めて買った分がまだ大量に残っている。
……マクロス世界で俺の魔法をギャラ
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