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インフィニット・ストラトス ―蒼炎の大鴉―
福音戦
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ました…」

和也くん…無事でいて…

――――――――――――――――――――

「これで終わりだ」

ビームライフルで福音の胸部を撃ち抜く。福音は崩れ落ちるように海中に没した。

「終わった…のか…?」

そして福音は再び動き出した。姿を変えて

「セカンドシフト…!?」

先ほど以上の光弾が降り注ぐ。リフレクタービットでも防ぎきれず、何発か被弾する。

「かなり削られた…」

今の攻撃でシールドエネルギーは2000も削られていた。リミッター解除をしていなければ確実に死んでいただろう。

スマートガンは銃身が焼け付き、もう使えない。確実な決定打になりうるのは2発のみのハイメガキャノンだけだ。

「なら…全開でいくしかない。ナイトロ」

NEWTYPE-INJECTION-TRACE-REFORMED-OLDTYPE

バイザーにそう標示され、そのバイザーは緑から赤に染まる。

各関節と開いた胸部排熱溝から蒼炎が吹き出し、機体を包み込む。

「いくぞ」

ナイトロが発動したことで機動性はさらに1.5倍になる。

その速度はマッハ18に達した。

もはや蒼い残光だけが見える中で繰り出される精密な狙撃は確実に福音を損壊させていく。

反撃の光弾。数初が命中、シールドエネルギー -1500

「砕け散れ」

ハイメガキャノンを福音に照射、躱されるもスラスターユニットに損傷を与え、福音の速度を落とす。

あと1発だけか…

「いい加減にくたばれよ」

ファンネルを展開、福音を挟み撃ちにした状態で発射。ビームの散弾が福音の装甲を溶かしていく。それでもなお、福音は止まらない。

相性の悪い相手だ。福音は相手がいると思われる方向に撃てば高確率で当たる。だが、広範囲攻撃の手段を持たないこちらはそうとはいかない。

「墜ちろ」

レールガンで福音のスラスターを撃ち抜き、さらに機動性を奪う。現状それしか出来ない。

早くけりをつけないと俺の身体がもたない。戦闘中にかかり続けたG負荷とナイトロで俺の身体は悲鳴をあげていた。ナイトロの適性が高くても、全く負荷がないわけではない。特に、今のような多大なG負荷を受けている状態では、それが追い討ちのようにかかってくる。

どうすれば殺れる?考えろ

福音が光弾掃射の構えをとる。一瞬のチャージののち、おぞましい量の光弾が発射され、雨のように降り注ぐ。

リフレクタービットで防いでも数初は被弾する。

チャージ?あの掃射攻撃の前の瞬間は全く動いていない?なら…賭けてみる価値はある。

ビームライフルで牽制しながら接近し、光弾の誘発を狙う。

掃射以外なら避けられる。距離約50m

そして掃射の構え。
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