第一章
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ーティーの場所は基地の中の広い豪奢な部屋の中だった。そこを借りての宴であった。
赤いビロードの絨毯の上に多くの白いテーブルが置かれそこにはサンドイッチやテリーヌ、上に柔らかいチーズ等を置いたクラッカー、それとグラスがあった。皆そういったものを囲んでそのうえで楽しくダンスを踊ったりそうしたオードブル、それに酒を楽しんでいた。
その中にはイギリス海軍の者達だけでなくみらびやかなドレスに身を包んだ淑女達もいた。彼女達は優雅で気品のある笑みをその美しい顔に浮かべてそれぞれの夫や父の横にいて紳士や海の騎士達の相手をしていた。
ダスティも当然ながらパーティーの場にいた。しかし彼は今は同僚と二人でいるだけであった。
そうして苦笑いを浮かべながら。こうジョークを飛ばすのだった。
「これは中将閣下からのアドバイスかな」
「アドバイスだって?」
「そうだよ。早く結婚しろってね」
そうだと言ってみせたのである。
「そういうアドバイスなんだよ」
「ああ、そうだよな」
同期の彼もダスティのその言葉を受けて納得した顔になって頷いた。
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