第二話 夢の舞台……
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、あとアウト三つだ!
九回表。
先頭打者は、VL学院7番手。
初球。内角低めに直球を投げた。
「ストライク!」
見逃しでワンストライク。
2球目は外角高めに投げた。
ボール球かと思われた白球は打者の手元で鋭く落ちてストライクゾーンに入った。
「ストライクツー」
あっと言う間に追い込んだ。
次は……。
それか。
赤石のサイン通りに振りかぶって指示されたコースに思いっきり腕を振り下ろして投げた。
俺が投げた直球は外角低めいっぱいに決まり相手は見逃し三振をした。
「ストライク!
打者アウト!」
あと、アウト2つだ!
次の打者には徹底的に内角攻めをして、最後に外角に鋭く落ちる変化球を投げて空振りさせた。
アウトは残り一つ。
次をノーヒット、無死四球、無エラーで抑える事ができれば夏の甲子園史上初となる開幕完全試合達成だ。
「あ〜緊張するな〜」
あまり緊張はしていないがそう言って身体をほぐす。
打席に相手の投手が立ち試合が再開された。
ポポンとテンポよくなげてたった2球でストライクを二つ取ると最後も直球を外角低めいっぱいに投げた。
思いっきり腕を降って投げた球は白い閃光のように、目で追えない速度で捕手のミットまで到達し、かん高い良い音を響きならした。
夏の甲子園初の完全試合を達成した瞬間だった。
翌日の朝刊にて。
『星秀キタ!喜多村光速160km/h!』
『史上初!星秀、夏の甲子園初完全試合達成!』
『四番、東!開幕3HR!8打点!』
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