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とある3人のデート・ア・ライブ
第五章 楽園
第11話 3人でデート
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食べる気が失せてきた上条当麻であった。





凜袮と士道もアイスを食べ始めた。

士道「………」



デジャヴだ。



士道はそう感じた。



以前に四糸乃と一緒に食べたことがあるような……







上条「悪りぃ。俺トイレ行ってくる」

士道「あぁ」

その思考は上条の言葉によってかき消された。

と、上条がトイレに向かった途端、

士道「あ、」

アイスが溶けて指に落ちたようだ。これぐらいなら自分で舐めれば問題ないーー

と、突然。

凜袮「あ……士道の指にアイスが……綺麗にしなくちゃ……」

と、言った。

士道「え?凜袮?」

おかしい。彼女の様子がおかしい。凜袮は普通そんなことを言わない。

そう思ってると、指をとられーー



パクッ。



士道の指は凜袮の口の中へと入った。

士道「ーーッ!!?」

人に指を舐められるのに慣れてないーーいや、慣れていたらそれはそれで恐ろしいがーー士道は驚きのあまり身体が硬直して、そのまま何とも言えない感覚に浸るのだった。

士道「お、おい凜袮!」

凜袮は一向にやめようとしない。それどころか夢中でしているような気さえする。



デジャヴだ。



前に狂三とデートした時に、こんなことがあったような……








上条「おーい、ちゃんとアイス食ってーー」

またしても上条によってその思考はかき消された。

士道「(ん?上条の声がするってことは……)」

恐る恐る振り返る。

それは、トイレから帰ってきた上条がこの光景を目にしていた。



顔をピクピクさせながら。



上条「………どういう、状況……で、せうか……?」

とりあえず今の状況は色々とマズイ。士道が今すべきことはただ一つ。

士道「凜袮、もう指を離してくれ!頼むから!」

士道がそう叫ぶように言うと、凜袮は案外すぐ離してくれた。

上条「………説明をしてもらわないと上条さんは琴里に今のことを教える他ありませんよ?」

士道「分かった!分かったから!今は待ってくれ!」

携帯を取り出しているところを見る限り本気らしい。

危なかった。士道はホッとしたように安堵の息を吐いた。

でも彼は悩んでいた。






凜袮を心配するか


凜袮を問い詰めるか






上条も同じことを思っていた。

だが今回ばかりは士道と凜袮の問題だから何ともいいようがない。

上条は士道の答えを待った。

そして、

士道が出した答えはーー




士道
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