第五章 楽園
第11話 3人でデート
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、上条達には信憑性があった。
既に、琴里に天宮市の異変のことを聞かされていたから。
岡峰「ではホームルーム終了です。皆さん気をつけて帰ってくださいねぇ」
そういえば今はホームルームだったな。と上条は思った。
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皆の衆に聞きたいことがある。
デートって言われたら何を思い浮かべる?
そりゃほとんどの人はこう答えるだろう。
男女一人ずつが、二人きりでどこか出かけたり……とにかく二人で楽しむことだ。上条さんもずっとそう思ってましたよ。
凜袮の発言を聞くまでは。
凜袮「3人でデート行かない?」
上条さんが思ってた理屈をあっさり覆したよ。
士道「俺はいいけど……」
いいのかよ。
上条「デートって普通2人一組で行くもんじゃ……」
凜袮「細かいことは気にしないの!」
細かいのかなぁ……
凜袮はすんげぇ笑顔が輝いてるし、士道も満更でもないし……
上条「ま、いっか」
凜袮「ふふ。じゃあ決まりだね」
こうして、三人のデートが始まった。
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全く、凜袮の考えてることがよく分からないなぁ……
上条はそう思った。
上条「(でもまぁ、これが凜袮なりの″考え″なんだろうな)」
士道「どうした?」
上条「いや、何でもない」
あ、言い忘れていたが、現在進行形で凜袮はここにはいない。
へ?どこにいるのかって?
なんか、気になるアイスがあったからって言ってそっちに買いに行ったよ。夏だしな。
凜袮「ゴメンゴメン。遅くなっちゃって……」
凜袮が駆け足で帰ってきた。
士道「いや全然……ってオイ!」
上条「……結構買ったんだな」
凜袮「つい……」
凜袮の手には十本近くのアイスバーがある。まさか何も考えずに買ったとは……意外と抜けてるんだな、凜袮って。
士道「溶けない内にさっさと食おうぜ」
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ということで公園にやってきた。
凜袮「はい、当麻」
上条「サンキュー」
上条はアイスバーを受け取り、それを食べようとする。
ボテッ。
嫌な音がした。
足元を見ると、今上条が食べようとした、アイスに似た……いや、一緒の色の冷たいものが落ちてる。
士道「だ、大丈夫だって!まだ半分残ってーーー」
士道がそう言った瞬間、
ボテッ。
嫌な音がした。
上条「不幸だ……」
僅か十秒で上条の手にはバーだけになった。
凜袮「もう一本あげるから……ね?」
上条「………サンキュー
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