散る群青 願う彼女 立ち上がる少女
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れても結局は終わらせる彼を、一目でもいいから見たい。欲を言ってもいいのなら、会って話がしたい。
零れそうな涙をカーディガンの袖で拭って、彼女は泣き出しそうな声で呟く。
「会いたい。会いたいよ……クロ君……!」
【行くのか?本当に】
「あったり前でしょ?見て見ぬフリとか出来ないもん」
どこかで、青い煌めきが何かと話していた。
明るいトーンの声で話す何かは、ひょいっと下を見下ろす。そこに広がる光景に僅かに表情を歪め、くるりと煌めきに向き合った。
「ね、お願い。君の力ならどうにか出来るんでしょ?だったら、縋らせてよ」
【……仕方あるまいな。妾とて、あの巫女に用はない。主に力を貸すのが最善策か】
「難しい事はよく解んないよ。けど、君がしたいようにすればいいんじゃないかな?」
そう言って。
“何か”、否―――――“誰か”は、にっこりと笑った。
「誰が何と言おうと、あたしは約束したから」
「あたしがあの子のヒーローになる。諦めが悪いのは、あの2人だけじゃないんだよ?」
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