散る群青 願う彼女 立ち上がる少女
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いた。
ウェンディに傷を治してもらっていたスバルと、戦い終えてすぐだというのに戦いを指揮するヒルダ、こんな状況であるにも拘らず寝ていたクロノを始めとするその場にいた全員の目が扉に集中する。
と、そこからそれぞれ傷を負う4人が出てきた。
「クロス!」
バッと上半身を起こしたクロノが咄嗟に大声を上げる。ライアーの肩を借りてどうにか立っているクロスは兄の姿を見て驚いたように目を見開いたが、すぐに納得したように小さく頷く。妹を溺愛する兄が、こんな時まで書類と睨めっこしていられる訳がなかったのだ。
「ライアー!サルディア!」
「大丈夫か!?…って聞くまでもなさそうだな。そうだよな、大丈夫じゃないとティアに告白出来なあああああああああっ!?」
「よ…余計な事を言うなスバル!怪我人は大人しく治癒されていろ!」
「ライアーも十分怪我人だけどね」
主に肩を貸していようと、足を踏むくらいなら問題なく出来る。いつものように余計な事を口走りかけたスバルの足を思いっきり踏みつけたライアーは、ウェンディの前にクロスを横たわらせた。
「すまないがマーベル、主を頼めるか?今の主は戦力にならない」
「は、はい!」
「戦力にならないって……本当の事をそのままに言わなくてもいいだろう…」
素直にこくりと頷いたウェンディから目線を外したクロスは、困ったような笑みを浮かべてライアーに目を向ける。
が、いつもなら「確かに…すいません、主」と謝るであろうライアーも、今だけは眉を吊り上げていた。とてつもなく怒っているのである。
「俺は間違ってませんよ、主。言いましたよね?あの刀はマスターの許可がない限り使ってはいけないと」
「し、仕方ないだろう!あのままでは姉さんが」
「まずは自分の身を大事にしてくださいと言ったはずです!主がボロボロになれば、悲しむのはティアなんですよ!?」
「ははは…それもそうか。まあ、その時は姉さんの事はライアーに任せるとするよ」
「なっ……何故そうなるのですか!?」
説教のはずが、最後の一言でライアーの頬に再び熱が集中する。こんな日常的な会話を普通に繰り広げられていると忘れそうになるが、ここは立派な戦場。周りでは妖精の尻尾の魔導士が各々の魔法でデバイス・アームズを破壊している。
少し前から現れる数が明らかに減っているのだが―――――奴等の出入り口をアランが壊した事を彼等は知らない。
「皆さーん!」
「ココロちゃん!」
と、そこに現れたのはこちらもこちらで傷を負っているココロだった。デバイス・アームズの残骸に気を付けつつ駆け寄ってきたココロは、ジュビア達を見て目を丸くする。
「あれ?ジュビアさん達、塔から出られたんですか?」
「え?」
「私、ポワソンさん…戦った相手
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