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魔法科高校〜黒衣の人間主神〜
九校戦編〈上〉
九重寺での特訓
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親しく教えて頂いた訳ではありませんけど、それに織斑君は先生の師範ですものね。それにしても先生や織斑君はともかく、深雪さん達に気付かれるとはとは思いませんでした。もしかして私の技が衰えているのですか?」

「自分を誤魔化すのは良くないなぁ、遥クン。まあそれは置いておいて、遥クンの隠形は完璧に近かったから余計な心配はいらないよ?もし本心から衰えた何て思っているんならね。深雪君達は気配に気付いた訳じゃないよ。僕たちとは次元が違う物を持っているだけだからね、いくら僕や遥クンのように隠れようとしてもすぐに見つかってしまう。深雪君達はISという技術で反応した訳さ」

「なるほど・・・・ISというとソレスタルビーイングのメンバーなのかしら?それだったら納得いくかも」

「そろそろ私達の疑問にも答えてくれますでしょうか?」

俺達を出汁にして師弟ごっこに飽き飽きしたのか、深夜は不機嫌になりながらの声で二人に割って入ってきた。

「フム・・・・遥クン、構わないかな?」

わざと間を取って聞いてきたが、小野先生は肩をすくめて答えた。

「ダメだと言っても、私がいないところで話しちゃうんでしょう?それにそこにいるのは蒼い翼関連の人達だから、すぐに正体が割れてしまうわ」

仕草はさばさばしたもので、小野先生は既に諦めた境地に至っていたが深夜達の事を蒼い翼関連だと言ったので何者かを調べる前にバカ弟子の口から答えたのだった。

「本人の許可が取れたという事で・・・・遥クンは公安の捜査官だよ」

短い答えだったが、俺達はそれだけで情報が伝わったかのように見えたのかあまり驚いた様子ではないバカ弟子だった。

「やはりあまり驚かない様子だね」

「最初に俺らの事の正体を明かしましたしね、俺達もそれだけで情報分析できます。小野先生が軍関係ではない事は最初から分かってましたし、残った答えは公安(警察省公安庁)か内情(内閣府情報管理局)かどこかのスパイかと思いましたから」

「私達蒼い翼を舐めないでくださいね八雲。小野遥の内情くらいは知っています、カウンセラー資格を持ってから今の上司さんが接触して来て第一高校に配属後に公安の秘密捜査官になったという事ですよね。諜報の世界で『ミズ・ファントム』というコードネームで呼ばれている正体不明の女スパイの正体でもあります。先天性スキルの「隠形」に特化したBS魔法師という事ですよね?」

「さすがは蒼い翼ですと言いたいけど、その肩書きは好きではない」

BS魔法師のBSはBorn Specializedの略称で、魔法としての技術化が困難な異能に特化した超能力者の事。BS能力者、或いは先天的特異能力者、先天的特異魔法技能者とも呼ばれる。「BSの一つ覚え」などと陰口をからも分かるように、普通の魔法師からは一
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