マクロスF
0802話
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分と泳ぎが早いな。
感心しつつも泳ぎ続けていると、さすがに体力の差が出てきたのだろう。次第に俺とコーネリアの距離が離れていくのが分かった。
それを確認しながら海中の様子にも視線を向けると、さすがに常夏の島オーブの近くにある無人島と言うべきか、色とりどりの熱帯魚が海中を泳いでいて目を楽しませる。
赤い珊瑚に緑の海草が林のように生えており、まさにマリンダイビングをするのに相応しい光景と言えるだろう。
お、体長50cm近い巨大な魚もいるな。この競泳が終わったら海中に潜って魚や貝、ウニ、イカ、タコ辺りを採って海鮮バーベキューと洒落込むのもいいか。
そんな風に考えながら泳いでいると、やがて海中に浮かんでいるブイへと到着。そのまま軽くタッチしてから身を翻して再び砂浜の方へ。
泳いでいる途中でコーネリアとすれ違うが、結局その差を縮める事が出来ずに俺はゴールの砂浜へと到着する。
「……水泳には多少自信があったのだがな」
悔しそうな表情を浮かべながら砂浜に戻ってきたコーネリアへと、笑みを浮かべてタオルを差しだそうとして……今のその状況に気がつく。
コーネリアは、かなり派手で際どいビキニを着ていた。アレだ。ピクチャードラマでコーネリアが着ていた、どこかボンテージを思わせるような水着。そんな極めて露出度の高い水着で往復4kmもの遠泳をすればある意味当然ではあるが、水着がずれて色々と見えてはいけない場所が日の目に晒されていた。
思わぬハプニングに、ついコーネリアの美しい肢体へと視線を向ける。
そんな俺の様子に気がついたのだろう。その視線を追って自分の身体を見たコーネリアが、頬を赤くしてパラソルのある場所に移動し、バスタオルで身体を隠す。
「ば、馬鹿者! 何をジロジロと見ているのだ! は、恥を知れ!」
「いや、そうは言ってもだな。コーネリアの身体なんだから見惚れるなってのは無理な話だろ」
「……馬鹿者」
最初の馬鹿者と後者の馬鹿者では同じ羞恥から出た言葉でも色々とそこに込められている感情が違っていた。
「大体、私の身体はこれまで幾度となく見ているではないか。そう、改めて見るようなものでは……」
「何回、何十回、何百回、何千回見たとしても、コーネリアの身体に見飽きるなんて事がある訳ないだろ」
「……馬鹿者」
羞恥ではなく、照れで頬を赤く染めるコーネリアに小さく笑みを浮かべて近づいていく。
「そう言えば、今の競争で勝った方が負けた方に何でも1つ言う事を聞かせられるんだったよな?」
「……」
その一言で俺が何を言いたいのかが分かったのだろう。小さく頷き、そのまま俺が近づいてくるのを待ち受ける。
そのままコーネリアの身体を包んでいるバスタオルごとその豊満で、鍛え上げられているとはとても思
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