マクロスF
0802話
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素晴らしい脚線美を見せつける。
先程塗った日焼け止めが背中だけではなく太ももを始めとした場所にもテカって艶めかしい程の色気を放っていた。
と言うか、日焼け止めを塗ってからまだそれ程経っていないのに海に入ってもいいのか? そんな俺の疑問を視線から感じ取ったのか、コーネリアは笑みを浮かべて口を開く。
「この日焼け止めは海水に入っても落ちない成分が混ざっているから、問題は無い」
「……また、随分と便利な日焼け止めもあったものだな」
まぁ、ホワイトスター自体が幾多もの世界と繋がっているのだから、俺が知らないものがあるのも当然だろう。特に、化粧品の類は俺にとって未知の領域だしな。
「ではコースだが……あそこにあるブイが見えるか?」
「当然」
コーネリアの言葉に、沖に浮かんでいるブイへと視線を向ける。
視力に関しても、今の俺は普通の人間の何倍も上である以上、コーネリアが見えるものが俺に見えないというのはありえない。
ここから大体2km程の位置の水面に浮かんでいるブイを見ながら頷くと、コーネリアが満足そうに頷く。
「なら、後は簡単だな。あのブイまで泳ぎ、タッチしてこの砂浜に戻ってくる。それだけのシンプルなルールだ」
「俺はいいが、コーネリアは大丈夫か?」
片道2kmだと、往復4km。それだけの距離を泳ぐというのは、普通の人間には多少厳しいだろう。
そんな風に思って告げたのだが、コーネリアは口元に挑発するような笑みを浮かべつつ口を開く。
「どうした? 私に勝てないというのなら、勝負の前に負けを認めてもいいのだぞ? もっとも、その場合は後でレモン達にこの件の顛末を話す事になるだろうがな」
「ほう、そこまで言うのならいざ尋常に勝負といこうか。俺が炎の魔法を得意としているからといっても、別に水が苦手な訳では無いのだと教えてやろう」
お互いに相手を挑発するような笑みを浮かべて視線を交わしている中で、空間倉庫から1枚のコインを取り出す。
コーネリアと視線を合わせ、親指で上空に弾き……弾き……弾き……
「……ちょっとコイントスが高すぎないか?」
呆れたような表情で告げてくるコーネリアから、そっと視線を逸らす。
いや、実際親指で弾いたのが見えない程上にまで打ち上げられたのを考えれば、コーネリアの言葉はどう考えても正しいんだけどな。
そのまま数秒。ようやく上空から落ちてきたコインを眺め、コーネリアもまたそちらへと視線を向け……コインが砂浜に落ちた瞬間、お互いに地面を蹴って海へと飛び込んでいく。
そのまま海水を掻き分けるようにしてクロールの要領で泳ぎつつ、コーネリアの方へと視線を向ける。
最初はかなり後ろにいるのかと思いきや、予想外な事にほぼ俺の隣を泳いでいた。
へぇ、随
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