暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
マクロスF
0802話
[2/5]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
と、オーブで行ったパーティを思い出す」
「……そう言えばそんな事もあったか」

 どこまでも伸びる碧い水平線を眺めつつコーネリアが呟く。
 オーブの勝利で終わったSEED世界の戦い。その終戦の条件を話し合った時にオーブで行われたパーティだ。
 軍人としての性格が強いコーネリアだが、さすがに元ブリタニアの皇女と言うべきか、そのドレス姿は周囲の者を魅了していた。
 いや、あれは皇女がどうとかじゃないな。コーネリア自身が持つ大輪の華としての魅力に魅せられたと言うべきか。

「あの時はコーネリアのドレス姿にパーティ会場にいた男達や、中には女までもが目を奪われていたな」

 呟く脳裏に、コーネリアのドレス姿を思い浮かべる。
 背中が大きく開いており、胸元も大胆に露出したドレス。普通の女が着ていれば露出が派手すぎて下品に見え、とてもパーティに出るような格好では無いといえる程の代物だった。だが、皇女としての威厳やコーネリア自身の持つ凜とした雰囲気もあって、そのようなドレスを着ていてもその魅力を引き立てこそすれ、貶めるようなものでは決して無かった。

「やめてくれ。私にはあのような場はやはり似合わぬよ」
「……そうでも無いさ。エザリアが現在フロンティア政府や新統合政府と交渉している条約が締結した後で行われるパーティには、コーネリアを含めてレモン達にもしっかりと出て貰う予定だからな。その時はまた見応えのあるパーティドレスを希望しているよ」

 そう告げ、俺に体重を預けているコーネリアの肩をそっと抱く。

「ふふっ、そうだな。アクセルがそう言うのなら、また頑張ってドレスを選んでみるか」

 笑みを浮かべるコーネリアと暫くの間並んで海を眺めて過ごし、やがて20分程でそれに飽きるとコーネリアが立ち上がってパラソルの下から出る。

「アクセル、折角海に来たんだから泳ごうか」
「じゃあ競争でもするか? 俺に勝てたら……そうだな、コーネリアの言う事を何でも1つだけ聞いてやろう。その代わり俺が勝ったら、コーネリアにも俺の言う事を聞いて貰うからな」
「よかろう。ならばその勝負引き受けた!」

 コーネリアにしては珍しく、俺の方を指さしながらそう告げる。
 そのまま座っていたシートの上から立ち上がり、海へと向かって歩き出す。

「熱っ、……大分砂が熱を持ってるな」
「そうか? 俺には特に何も感じないが」

 砂浜を歩きつつ砂の熱さに小さく悲鳴を上げるコーネリアだが、当然の如く俺にはその程度の熱さは意味が無い。
 そもそも、混沌精霊とかいいつつ主戦力が炎の魔法である俺は、当然炎との相性がこれ以上ない程にいい。寧ろこの程度の熱さは俺にとっては気持ちいいとすら言ってもいいだろう。
 コーネリアは腰に巻いていたパレオを脱ぎながら、その
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ