ハイスクールV×D ライド2
[2/4]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
中で掴んだ即戦力となる仮面の騎士の情報は彼女にとって魅力的だ。
「逃がさないわよ。貴方は私の眷属にしてみせるわ」
既に騎士の剣は己が主君に預けられているとも知らずに、リアスは写真の中の駒王学園の制服を着た仮面の騎士へとそう呟く。
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
「何で剣道に?」
体育の授業……剣道部の練習場を利用しての二クラス合同で行なわれている授業の男子の部である剣道。……序でに女子は体育館でバレーボールとバスケの選択らしい。急遽元々の予定からの変更らしいが、何故か嫌な予感がしている。
竹刀を振りながらそんな疑問の声を呟く。日々剣術の修行は欠かした事のない四季だが、今は体に染み付ける様に何度も繰り返した技が出ない様に細心の注意を払っている。
理由は別のクラスの生徒である木場の存在だ。妙に周囲の様子……と言うよりも他の生徒達の動きを注視している素振りが見える。
先日のハグレ悪魔との戦闘の後から自分と同じ剣士であると言う彼の推測と、リアスの実家から届いた仮面の騎士についての資料からの推測を照らし合わせた結果の、仮面の騎士の正体を暴く為の手段だ。
(気付かれた? いや、同じ学校の生徒の可能性に気が付いて、取り合えず剣を振らせて見よう……って所か?)
時折自分へと向く木場の視線に気付かない振りをしつつ、そう考える。別に正体が知られたところで、それで両親が人質になろうが両親との間に溝が有る現在では知った事では無い。問題は詩乃が危険に晒される事だ。
……彼女自身にも力はあるが、それでも彼女が危険に晒される事は極力避けたい。
(派手に動き過ぎたかな)
そうは思っても賞金稼ぎの活動を緩める気などない。命懸けの商売だけに賞金稼ぎは利益が大きい。生活費以外にも色々と目的が有って幾ら稼いでも足りない気分だ。
二組になって試合をする中、四季の視線は彼のクラスメイトの一誠と何かを話している木場の方へと向く。リアス・グレモリーと一緒に登校したり、木場にオカルト研へ呼び出されたりと彼から悪魔の気配がする様になってから付き合いが増えただけに、一誠とリアス等の関係は簡単に推理できる。
(グレモリー先輩か、会長さん辺りが自分の眷属の戦力の増強でオレ……正確にはオレが変装している仮面の姿に目をつけた……って所だろうな)
まあ、彼女の眷属になる気など最初から無いが。飽く迄四季が剣を振るうのは詩乃の為だ。それ以外の誰かのために……しかも、タダ働きで剣を振る気は無い。
そんな事を考えていると木場と一誠の視線が四季へと向けられる。
(やっぱり、彼の動きは剣道とかのスポーツの物じゃない。実戦形式の剣を学んだ動きが時々だけど見える)
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ