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ハイスクールD×D 『存在の消失〜 Memory life 〜』
六話『現れる聖剣の使い手』
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る。
「ちょっと待って下さい!あなたは…………あなたを見ていると、なぜだかわからないけど懐かしいの」
「…………そうですか」
「ご、ごめんなさいね。………………と……うや?……あら?誰の名前だったかしら?」
「すみません。もう行きます」
俺は振り向かずに走る。
しばらく走った後、俺は立ち止まる。
「母さんが…………刀矢って…………俺はっ!…………俺はっ!」
俺は泣いていた。
久しぶりに会ったからではない。
記憶が無いのに、俺の名前を呼んでくれたからだ。
「………………もう、泣いてられないな。よし、戻るぞ」
俺は自分に言い聞かせるようにして、もう一度駆王学園に向かって歩き出す。
「あの、道を聞いてもいいですか?」
後数分で駆王学園に到着するというときに、後ろから声をかけられる。
「俺か?」
「うん!そうそう」
振り向いて見れば、如何にも怪しい二人組の女がいた。
「駆王学園までの道を聞いてもいいかな?」
(これって教えても大丈夫なのか?っていうか、よくこんな格好で警察に捕まらなかったな)
俺は目の前にいる二人組ーーー正しく言えば白いローブを着て、背中に何かを背負っている二人。
「駆王学園なら、今から行くからついてきてくれるか?」
「いいの!?」
「ああ」
俺はそう言って、二人を引き連れて駆王学園に向かう。
(気をつけなさい、刀矢。この二人、聖剣をもっているわ)
(聖剣?聖剣ってあのエクスカリバーとかデュランダルみたいのか?)
俺はロスティアにそう聞く。
(ええ、この二人はどうやら天界の使いみたいね)
(じゃあ、ここに連れてきてよかったのか?)
(さあ?…………でも、もう着いたわよ?)
ロスティアがそう言ったように、俺達は駆王学園に到着していた。
「ありがとね、私は紫藤イリナ。それでこっちが」
「助かったよ。私はゼノヴィアだ」
「困ったときは助け合いだろ?あと、俺は風鳴刀矢な」
俺は二人にそう名乗る。
「あっ、刀矢君はここの生徒だよね?時間を取らせちゃってごめんなさい。もう、わかったから。あとは私達だけでいいよ」
イリナと名乗った子が、俺にそう言ってくる。
「ん?そうか。だったら、俺は行かせてもらうぞ?」
「うん!」
「ああ、本当に助かったよ」
二人はそう言うと、何処かに歩いていった。
俺が駆王学園に到着したのは、昼休みだったのでとりあえず教室で弁当を食べていた。
昼飯の後はいつも通りの授業だったので、俺は普通に接していた。
そして放課後に俺はイッセーとアーシアさん
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