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魔法科高校〜黒衣の人間主神〜
九校戦編〈上〉
九校戦内容確認
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員長は対人スキルが高いですからね」

「まあ一真君に言われるまでもないが、話の続きをしよう。九校戦は選手とは別に、四人まで作戦スタッフが認めている。最もどの学校でも作戦チームを編成するという訳ではない。ウチの場合は、毎回枠一杯を連れて行くが、例えば三高は毎年作戦チームを連れて来ない。あそこは選手が全部自分で、作戦立案を考えてしまう」

「それで、毎回当校と優勝争いをしているんですよね。今年優勝すると、ウチにとっては三連覇するからですか?」

「そうだ。あたし達今の三年にとっては、今年勝ってこそ本当の勝利だ」

歴史を見ると、2086年から定例行事化をしてから、2088年:国立魔法大学付属第三高校優勝、2092年:国立魔法大学付属第三高校優勝、2093年:国立魔法大学付属第一高校優勝、2094年:国立魔法大学付属第一高校優勝としているので三高と優勝争いしてるのが分かる。

第一高校の現三年生は『最強世代』と呼ばれている。七草真由美、十文字克人と今現在椅子に座りながら話している渡辺摩利。十師族直系が二人と、それに匹敵する実力者でこの三人が一つの学校に揃っているというだけで偶然にしか聞かない。それ以外にも、A級ライセンスに相当する技能を持っている実力者が何人も控えている。

「それと毎年恒例な事なのですが、蒼い翼からの特別推薦枠があるのはご存じですか?」

「知っているが、その推薦枠を持つ者は今まで現れなかったが今年は出る者がいるとの事なのかい?」

「そこまでは知らないですが、零社長は今年はそれを使ってある生徒を選手兼エンジニアとして推薦すると聞いております。誰をとは聞いてませんが」

「今年その推薦枠を使う生徒が出場するなら、今年も一高が優勝間違いないと見ていいのか」

順当に行けば当校が優勝確実と言いたいが、どこかで邪魔をしてくる者がいる。去年まではその推薦枠を知ってはいたが今まで噂程度しか知らないのが多いが、今年はその推薦枠で出場する人物が当校にいると知ったのか俺の方を見る。

「まさか一真君じゃないだろうね」

「俺もまだ推薦された覚えはありませんよ。それに推薦枠をもらっているなら、零達也から手紙が届くようになっています」

まあ俺が出るのは確実だが、まだもらっていないと言ってから作業の方を見る。蒼太の方はほぼ終わりそうなので、委員長と話していたが毎年エンジニアが足りないようだった。エンジニアを技術スタッフとも言うらしいが、九校戦で使用するデバイスは競技用ので定められている。

共通規格という事だ。これに適合する機種でなければ使えないし、代わりにハードが規格範囲内ならソフト面は事実上無制限。いかに規格の範囲内で選手に適したデバイスを用意し、選手の力を最大限引き出すチューニングを施せるかどうかも勝敗に
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