九校戦編〈上〉
九校戦内容確認
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すね」
六種目の中でモノリス・コードだけが団体戦、あとの五種目は個人戦だというのは知っている。クラウド・ボールはダブルスではないらしいが、そこは魔法力の比重が高くなるように、競技独自ルールが設けられている。
ルールを要約したパンフレット作成も、俺ら部下達がやっている事で、九校戦絡みだと紙の印刷物は珍しくないし、仮想型端末は魔法力を損なうという考え方は根強い方。魔法師以外でスクリーン型の端末を使用する者は、俺らソレスタルビーイングと少数派である。
「魔法師の中では、仮想型端末を使う者が増えていると聞いてます。紙のパンフレットを作るのも、俺らの仕事だという風に社員がそう言ってるのを覚えてますよ。スクリーン型端末は少数派らしいので」
「おや、そう言う事なら君は仮想型容認派なのかな?」
「一真様の代わりに答えますと、仮想型端末が未熟魔法師に悪影響を与えるという根拠はありません。特に十代の能力発展途上なら、仮想型使用を避けるべきだと思われます。既に魔法力が固まった私や一真様という成人魔法師に仮想型を禁止するという理由は無いかと」
「蒼太ご苦労、今会話する状況ではなかったがもう大丈夫だ」
「それも一つの考えという事か、一真君は実は私達より大人だと言うのは今ここにいる私しか知らない情報だからそう言ったようなものか」
蒼太が、言っている時に俺は九校戦の事を考えていた。選手は本戦、新人戦、男女各十名ずつの合計四十名になる。新人戦は一年生のみで、本戦は学年制限無し。とは言え、一人の選手が出場できる競技は二種目までと決められている事も、本戦に一年生が出る事はない。
出場枠問題を抜きにしても、一年生と二〜三年生では実力的に勝負にはならない。新人戦は去年まで男女の区別がなかったが、今年から本戦と同じ男女別で行われている去年までなら一年女子が種目を掛け持ちする事はなかったが、今年は掛け持ちをする事になるだろう。
六種目の内、四種目は男女共通。モノリス・コードは男子のみ、ミラージュ・バットは女子のみとなっている。モノリス・コードだけは、実戦的な戦闘が想定されている種目だからなのか男子のみというのも理解できるが、理解できない者もいるだろう。例えばここにいる委員長も出たかったはずだが、委員長の魔法は対人戦闘向きだから出場できないのが不服なのだろう。
各校から一つの競技にエントリーできる人数は三名で、同じ種目でも男女で別競技とカウントするから、本戦と新人戦とも男女各五人が五種目の内二種目を選択する事が出来る。残りの五人が一種目に絞って出場するかで、誰をどの種目に出場させるかはチーム戦によって作戦立案も大切である。
「それで委員長は、モノリス・コードに出れないのが悔しいのですか?」
「おや。よく分かったね」
「委
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