九校戦編〈上〉
九校戦内容確認
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ていた。俺=社長も事務作業は、プロ並みにテキパキとやっていたのか、貴重な人材と言う所に引っ掛かるがまあいいか。
たまにこうやらないと、あっちで即座に仕事時に対応しないといけない。手を動かして俺はやっているが、蒼太は補助的な所をやってもらっている。
「ところで、随分前もって準備をするんですな」
俺が作成している引継資料作成は、蒼太の補助的な事をやってもらっているお陰で一週間足らずで完成する。この後、より詳細な資料作成するのであれば二ヶ月以上の猶予はあるが、その間に引き継ぎを要するような大きな案件が発生しないとは限らない。こういう資料は、早ければ早い程良い訳でもない。
「九校戦の準備が本格化すれば、資料作りの時間なんて取れなくなるからな。メンバーが固まったら出場競技の練習も始まるし、道具の手配、情報収集と分析、作戦立案、やる事は山積みだ」
事情を聞けば、俺的には関係ありそうな情報ばかりだった。道具の手配や情報収集と分析は、主に俺ら蒼い翼が執り行うし、不正が無いかスタッフを配置してそれを指示するのが俺の仕事でもある。
「九校戦は、八月三日から十二日の十日間ですよね?」
「うむ。そうだが観戦に行った事ないのか?」
「俺も深雪も、蒼い翼関連の仕事をしているので行った事はないですね。たまにアイツと一緒にリアルタイムで見た事ありますがね」
「アイツとは零社長か?」
「そうですよ。ちなみにソレスタルビーイングの仕事もあるので、私や沙紀も観戦した事はありません。主にテロリストと戦う為の訓練を毎日程・・・・」
委員長は『なるほど』と言いながら納得してくれた。俺らもソレスタルビーイングの仕事や蒼い翼での仕事をしているので、年齢については委員長は知っている。俺と深雪の本当の年齢は、ここにいる委員長や会長よりも年上の人間だからな。
だが今は、高校生活をエンジョイしている訳なので年齢詐欺と容姿を擬態している。九校戦の競技については頭に入っているが、スピード・シューティング、クラウド・ボール、バトル・ボード、アイス・ピラーズ・ブレイク、ミラージ・バット、モノリス・コードの六種目。それ以前は毎年ごとに種目を変更していたが、ここ数年は同じ競技が採用されている。
「剣術やマーシャル・マジック・アーツのような格闘技系統の競技、軽身体操やハイポスト・バスケットのような球技は、別大会で開催されていると聞いています。九校戦競技であるクラウド・ボールやバトル・ボードは身体能力が重要となりますが、そこはどうなんですか?」
「魔法師も人間、身体能力を軽視して良い道理はない。魔法師同士、一対一の決闘でも最後にモノを言うのは身体能力というケースも決して例外じゃない。あたしが改めて講釈するまでも無いだろうが」
「それもそうで
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