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あかつきの少女たち Marionetta in Aurora.
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弾性に富んだバリスティック・シールドを構え、その後ろに他の隊員が続く。
それが三列で進攻してきていた。遮蔽物が無い天端での戦闘の対策を、しっかり用意してきたようだ。
銃撃はシールドに防がれるが、構わずに撃ち続ける。
御堂に連れられて、他の戦闘員たちも射撃を開始する。
十のアサルトライフルから猛攻を受け、SATは後退していく。
SATは天端脇の塀に戻った。
御堂は戦闘員たちにライフルをセミオートに切り替えさせ、撃ち続けるように命じた。
弾はまだある。彼らにはここでしばらくSATの足止めをしておいてもらう。
身を低くしたまま天端の中央にあるエレベーターに入り、御堂は作戦を次の段階へ移行させた。
小河内ダムの戦闘は、二か所同時に開始した。
一方はダム提頂部の天端で、もう一方はダムの下にある発電所に続く入口ゲートで。
どちらも土のうのゲートにライトを隠し、SATが近づいたら光を放って意表を突いたところに自動小銃で掃射という手で、テロリストがSATを追い返した。
単純だが、一応の効果はあった。
だが今はSATも一旦退いてはいるが、すぐに立て直して応戦を始めるだろう。
ダムを挟む渓谷の南斜面。
その中腹に、双眼鏡を覗く女と少女がいた。夕子とムラサキだ。
テロリストが点けたライトで、現場は遠くからでも観察することが出来る。
「光で目暗まし……ガンダルフみたいね」
「SATは何で先に閃光手榴弾使わんかったんやろ」
「SATが持ってるM84スタングレネードは遅延時間が二秒程度だから、土のうを超える前に爆発するからよ」
「へー」
石室の解説に相槌を打って、ムラサキは傍の木に立て掛けておいたステア―・スカウトを引き寄せる。
オーストラリアのステア―社が開発した、非常に精度の高い汎用狙撃銃だ。
急な斜面で器用に座射姿勢を取り、スコープを覗く。
「ゲートの敵ならここからでも狙えるけど、どうします?」
「まだ撃っちゃダメよ。作戦部からゴーサインが出てない」
石室はザックから無線機を出して、作戦部の佐久間へ通信を飛ばす。
現状を報告し、待機を言い渡される。これからセンターの方で作戦会議が行われるらしい。
天端の方では散発的な射撃が続いているが、入口ゲートの方ではテロリスト側にも動きがあった。
どうやら彼らも撤退するらしい。
「下の方、テロリストも動いてるわ。発電所の前にもバリケードがある。あそこまで退がる気ね」
戦線が移り、発電所からの増員を得てダム下での戦いは戦力が拮抗したようだ。戦闘に停滞が生じ始めた。
ダムの上も交戦が続いている。
これは、すこし拙いのではないだろうか。
「……拙いわね」
「どうし
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