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あかつきの少女たち Marionetta in Aurora.
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線の諸君。
思い出せ、君たちは何のために生きてきた。
何のために、今まで活動家の矜持を捨てずに生きてきた。
社会に無視され白い目で見られ続けてなお、何故君たちは信念を曲げなかった。
この日の為だろう? この機会をずっと待ち続けてきたんだろう?
この戦いで、君たちを無視し続けた政府にキツいビンタを食らわせてやるんだ。
俺たちの声を聞けと、奴らの耳元で叫んでやるんだ。
さあ、安全装置を外せ。照準器を覗け。引き金に指を掛けろ。
敵はあっちからくるぞ。君たちの敵が、やってくるぞ。
その銃で、7.62mmの弾丸で撃ち殺せ」
続けて密入国者たちに言う。
「一人殺せば百万円だ」
これで、何とか戦おうとする士気だけは持ち直せたようだ。
世話のかかる連中である。
「おっと、来たぞ」
御堂の暗視装置を通した視界に、蠢く影が映る。
SATだ。数は見たところ十二人。こちらの戦闘員と同じ数だ。
天端の入り口両端にあるコンクリートの塀。バリケードから六十メートは離れたそこから、ドイツ製軽機関銃MP5の銃口をこちらに向けていた。
「伏せろ」
暗くて状況が分かっていない戦闘員たち命じて、御堂も土のうの陰に隠れた。
連続した射撃音。MP5から発射された弾丸が、土のうから頭を出したままだった動きの鈍い者を二人、射殺した。
そのままパラパラ飛んでくる銃弾を土のうで塞いでいると、SATの銃撃が止んだ。
沈黙が訪れる。三十秒も経つと、こちらの戦闘員が待ちのストレスに耐えきれずに土のうの向こうを覗こうとして、すぐに撃ち殺された。
「お前ら、俺が指示するまで動くな。一発も撃たずに死ぬ気か」
恐怖と混乱で戦意を早速失いかけている戦闘員たちを溜め息交じり宥めて、御堂は待つ。
再びの静寂。今度は誰も動こうとしない。
三十秒待ち、一分待った。
御堂の鋭い聴覚が、金属の擦れる音と、布擦れの音を捉える。
SATが動き始めた。
こちらの素人丸出しの動きを見て、一気に乗り込んできて制圧する判断をしたらしい。
SATが移動する音が近づいてくる。彼我の距離はもう二十メートルほどか。
頃合だ。
御堂は土嚢のバリケードに紛れ込ませるように設置しておいた、ストロボフラッシュライトのスイッチを押した。
一斉に強烈な光の点滅が発し、彼らを包んでいた闇が掃われた。
閃光に目が眩み、SATは動きを止める。
五個あったライトはうち二個は弾が当たって壊れていたが、威力は十分だ。
「撃て!」
御堂が叫び、土のうから身を乗り出してAKMのトリガーを引いた。
フルオートで弾き出された破壊の礫。それはSATが構えていた盾に防がれた。
SATは先頭のポイントマンが防
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