第17,5話 奇襲的外交、そして…
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「…………解った、受け入れる。ただし、Fが約束の履行しなかったときの為のペナルティーとして『施設のワンランク降下』と『施設の交換要求の破棄』を飲んで欲しい。」
「……解りました、貴女の要求を受け入れましょう。」
僕はここまでの外交戦に於いて僕たちは既に4:6ぐらいで負けてしまっているように感じた。
「………それで、二人は一騎打ちの科目に何を推す?」
ゆっくりとした声で霧島さんが僕たちに問いかける。
「そうね。私は保健体育と物理を推すわ。久保はどう?」
「そうだね、保健体育は彼女がいるからね。もう一科目は数学か英語を推すよ。」
僕たちの意見を聞き、霧島さんは妃宮さんのほうを振り返る。
「………妃宮さん。」
「何でしょうか?」
「…一科目目には保健体育を選択。先にそちらのタッグの二科目を先に教えて欲しい。」
「ならば……タッグ戦は数学と世界史で、と考えております。」
「………やっぱり数学が来た…、こっちのもう一科目は物理を選択。良い、二人とも?」
「もちろんよ」
「そうだね、妥当だと思うよ。」
同意を示し、霧島さんもホッとしている。
その様子を眺めていた妃宮さんは相も変わらぬ様子だ。
何が来たとしてもその余裕さが崩れることはないのではないだろうか。
「それでは、こちらが考えている科目とそれらに掛ける特殊条件をお伝えしますね。」
彼女の語った特殊条件の内容とはこんなものだった
タッグ戦、第二試合の世界史は上限無制限の記述式の問題、レベルは旧帝国大学レベルのものとし、範囲は近代史からの出題とする。
というのと
一騎打ちの第三試合の日本史について、上限は百点として問題は小学生向けのものとする。
という全く正反対の要求であった。
一つ目の要求には首を傾げていた霧島さんは、二つ目の条件を聞いたとたんに「……雄二」と呟いてたが、それ以上それらの条件について言及することはなかった。
彼女の呟きが気になるけれども、どちらにせよ僕らは彼女の要求を呑む他なかった。
二度の交渉に末に、最終的に以下のように決まった
一騎打ち
第一試合 物理
Aクラス、代表の要求を一つ聞く Fクラス、要求を一つ反故にする
第二試合 保健体育
Aクラス、Fクラス「学食のデザート無料券、クラス人数×1週間分」
タッグ戦
第一試合 数学
Aクラス、代表の要求を一つ聞く Fクラス、要求を一つ反故にする
第二試合 世界史(ただし上限は401点満点で全て記述式の問題、レベルは最難関大学レベルのものとし、範囲は近代史からの出題とする)
Aクラス、代表の要求を一つ聞く Fクラス、施設交換
一騎打ち
第三試合 日本史(ただし上限は百点、問題は小学生向けのもの。)
Aクラス、代表の要求を一つ聞く Fクラ
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