調子こいてる人外共をコロコロします
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――――紀元前XXX年。EU某所は核の炎に包まれた。
何て冗談は扠置き、核の炎云々は冗談にしても、EU某所――三陣営と二天龍とズェピアの居る戦場が地獄の如き景観へと様変わりしたのは確かだ。
理由は簡単。怒りが有頂天になったズェピアが王の財宝を発動し、同時に風王結界を使用して射出口を見えない様にして原典をブッパしただけだ。口調が英雄王に成っていたのは御愛嬌。守護対象を捨て駒の盾扱いした挙句に奴隷と呼べば、世界最古の毒殺者は兎も角、バビロニアの英雄王はネイキッドってバビる勢いでキレる。ブリテンの騎士王やマケドニアの征服王は言わずもがな、エジプトの建築王も、ローマの赤王様も、ワラキア公国の串刺し公もキレる。王や守護者で無くても、恐らくはキレるだろう。?
轟音爆音大爆発と共に周囲の地形を悉く凸凹だらけにし、その近辺に居た悪魔と堕天使と天使を吹き飛ばして行くズェピア。三陣営の先頭部隊は瞬く間に壊滅、四肢欠損の損傷がまだマシに思える程の状態に成っている者も居れば、重傷と軽傷の中間程度の損傷の者も居る。まあ、人間から転生悪魔になった者は皆後者であるが。
当然、三陣営の者達も抵抗はした。ある者は魔力で盾を作って射出された宝具を防ごうとし、ある者は宝具を魔力弾で撃ち落とそうとし、ある者は無謀にも射出された宝具を掴み取りに行った。そして悉く仏様に相成った。
無傷に近しい状態の先頭部隊は、ズェピアと交流のある一部の者と実力差を正しく理解した者達。周りから見れば大袈裟にも思える勢いで避けに徹した。その結果、爆風による少々の火傷、弾けて細かくなった岩盤が掠った程度の擦り傷、そして避け続けた事によるスタミナ消費からくる疲労。消耗の度合いこそ大きいが、損傷がこの程度で済む辺り、既知の威力の攻撃である上にズェピアが交流のある者達に対して、ある程度手心を加えていた事が伺える。
さて、そんな事を仕出かしていたズェピアは現在何をしているかと言うと……
『ハイスラァァァァ!!』
「グッ! クソっ! 妙ちきりんな奇声を上げおって!」
「フハハハハハッ!! どうした悪魔共! そんな程度の実力で二天龍の闘争に割り込んで来たのか!?」
「そらそら!! 天使も堕天使もこの程度か!? この程度で我等二天龍を倒せると思っていたのなら笑止千万! 輪廻転生を7回程繰り返して出直して来い!!」
左腕に鎖を巻き付け、血に染まったかのような真っ赤な槍を持ち、雄叫び(奇声?)を上げて悪魔共に突撃し
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