九校戦編〈上〉
定期試験後の疑惑と脅迫
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「一真さんのは、百年前開発されたエレメンツ使いですもんね。いくら実技でも、手を抜くとは考えられませんが」
「そんな事は雫にも分かっていますよ」
「先生はあたし達みたいに、一真君の人となりを直接知っているという訳ではないしね」
ほのかとエリカが二人掛かりでなだめに入った。
「そうだな。向こうは端末越しでしか俺達を知らない訳だし、後ろ盾に関しては蒼い翼本社社長が居る事を忘れてたんじゃねえの?」
レオの言う通り百年前のだと、教師は生徒と直接コミュニケーション取っているが、今現在は担任制度をしていないのでこうなる事もよくある事。たまに本社にて、学校側から報告がある事を俺に伝えてくる副社長。俺は、大人の対応可能なので呼ばれたとしてもすぐに対応可能だ。
俺的には小野先生の事について言われるが、俺には蒼い翼での権限で今日言われる事を把握していたので、エリカがまともな事を言っているとレオが言ってノートを丸くしたモノで叩かれるシーンがあった気がする。
情報システムが発達したとしても、紙製ノートは字を書く事自体が重要なので魔法言語学や情報端末より手で書いた方が早い。暴力女であるエリカは、レオの頭を太鼓だと思わさせるシーンもカットされている。
「それで一真さんは先生に脅迫をして終わったのですか?」
「手抜きじゃないという証拠もこっちにあるし、何しろ二科生にしたのは俺自らの頼みを聞いてもらった親友だと言う事だ。二科生問題を俺が解決出来るように仕向ける為、一科生ではなく二科生にしてもらった。一科生と二科生という枠を超えた友情も、ここにいるレオ達が見本となるようなもんだ」
「まあそうよね〜、一真君が自然とそうさせたようなもんだし。それに先生達よりも魔法についてよく知っているから、目障りだと思っても仕方ないと思うし」
「こうやって一科生と仲良くできたのも、一真のお陰だからかもな」
二科生問題は、俺らが居る事で少しずつではあるが問題解決してくし、一科生と二科生の枠を超えた恋とかも春にあった。桐原先輩と壬生先輩が良い例えだが、雫達が普通にエリカ達と話すようになったのが多くなった気がする。
これも、ブランシュ日本支部と校内にいたエガリテを排除したかもしれない。教師から詳細な事について話さなかったが、四高に転校話もあったが即断った。あそこは実技を軽視している訳ではないが、俺の魔法は学校で評価外な事なのでそう言われたのかもしれない。
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