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魔法科高校〜黒衣の人間主神〜
九校戦編〈上〉
定期試験後の疑惑と脅迫
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でのテロ活動を未然に防いで見せたのが注目された理由である。

エリカは十人いれば十人振り返る美少女だし、美月は普段深雪とエリカの二人に挟まれているのか。地味なイメージがあるが、顔立ち自体は大人しげな癒し系美少女として、常に上級生の間では密かな人気を持っている。

レオはエリカにこそボロカスに貶されているが、ゲルマン的な掘りのの深い顔立ちと卓越した運動神経で、女子生徒では『ちょっと気になる男の子』の地位を確立させている。最も憎まれ口の類いではあるエリカであるし、それに加えてほのかと雫は一年一科生の中でも特に成績優秀な二人で、容姿も十分可愛いと称される範疇だ。

これだけのメンツが、一科と二科の枠を超えた連んでいれば自動的に目立つ。今年は主席入学、今年度新入生総代、生徒会役員の肩書きに加えて、稀代の美少女である深雪がいないのでいつもより大人しい方だ。

「定期試験について尋問されたが、まあ最終的にこっちが脅迫したがな」

「尋問とは穏やかじゃないが、脅迫というのが気になるが何を尋問されて何を脅迫したんだ?」

「実技試験について手を抜いているんじゃないか?と言われたからね、脅迫したらあっさりと疑問を回避した。俺の親友である零達也が、この会話を聞いてますよ?と言ったらな」

「あははは、それはいくら教師でもその脅迫されたら回避しないといけないよねー」

「でもそれだけ疑問に思いたくもなりますよ。それだけ一真さんの成績が、衝撃だったという事ですから」

第一高校というより、魔法科高校の定期試験は魔法理論の記述式テストと魔法実技テストにより行われる。語学や数学、科学、社会学などの一般教科は普段の提出課題で評価される。魔法師を育成する為の高等教育機関なのだから、魔法以外で生徒を競わせるのは生徒個人だと余計なお世話だと言いたい。

俺らは魔法師と魔工師と区別しているが、進路が二つで明確に区分けされるからか。社会の一般的分類では魔工師は魔法師の一種であり、魔法を使えない魔法工学技術者の事を魔工師とは呼ばないようだ。記述式テストが行われる魔法理論は、必修である基礎魔法学と魔法工学、選択科目の魔法幾何学・魔法言語式・魔法構造学の内から二科目選択出来て、魔法史学・魔法系統学の内から一科目、合計五科目。

魔法実技は処理能力を見るもの、キャパシティを見るもの、干渉力を見るもの、この三つを合わせた総合的な魔法力を見るものの四種類で、成績優秀者は学内ネットで氏名公表される。処理能力は魔法式を構築する速度に、キャパシティは構築し得る魔法式の規模の事だ。干渉力に関しては、魔法式がエイドスを書き換える強さの事を言う。

「ま、俺の実技についてはお前らも知っての通り、魔法であって魔法じゃない力。実技に関しては、評価されない項目とされている」


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