暁 〜小説投稿サイト〜
魔法科高校〜黒衣の人間主神〜
九校戦編〈上〉
定期試験後の疑惑と脅迫
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は一気に九校戦準備へ向かっていた。しかし俺である織斑一真は、校内充満されている熱気に乗り切れずにいた。

何故かは知らんが、定期試験結果で呼び出しを喰らった俺だったので、俺と蒼太は生徒指導室の中にいた。護衛はすぐ後ろに待機していて、対面している教師がデータを投影してある項目を見てから言ったのだった。

「今日織斑を呼び出したのは、他でもない定期試験の事で聞きたい事があって呼んだ訳だ。本来二科生ならあり得ないはずだと、我ら教師は思っているがこれを見てもらっても構わないかな?」

画面を見てみると、総合成績優秀者と実技試験成績優秀者と記述試験成績優秀者の項目だった。総合と実技に関しては、1-Aの者と深雪の名前があったから問題ないが、問題は教師が指差した所だった。そこは記述試験についてで、総合と実技は一科生の独占だが理論だけは俺が一位となっていて三位にも同じクラスメイトが上がっていた。しかも理論のみだと二科生トップとなっていた。

「ここで言わせてもらうと、織斑は実技に関して手を抜いたのではないか?と我ら教師はそう考えている。織斑の力は、蒼い翼本社社長から秘匿されていて我々は知らされていない。織斑も実技に関しては本当は出来るんじゃないかと我々は疑っている」

「なるほど。では本社にいる者に言って、第一高校を訴える事も出来ますよ?それでもいいんですか」

「教師を脅迫しても無駄だぞ?」

「いえいえ、脅しているのではなく本当の事を言っているのですよ。現に今蒼い翼本社社長である零達也が聞いている、と言えばどうなるかお分かりですよね?」

教師を脅してみたら案外疑いを晴らした俺だったので、蒼太と共に生徒指導室からやっと解放された。

「一真」

「レオに皆揃ってどうしたんだ?」

解放されて第一声がそれだった。そこにいたのは、同じクラスメイトのレオとエリカと美月が待っていた。深雪と沙紀がいないが、その代わりにほのかと雫がいたからだ。名前で呼んでいい事になったのは夏になる随分前なので、俺もそう呼んでいる。深雪は生徒役員として、毎年開催される九校戦準備で生徒会室に行っている。バックアップとして沙紀も一緒のようだ。

「どうしたんだ?じゃないぞ・・・・いきなり生徒指導室に呼ばれたから心配してたんだ」

今いるこのフロアは教職員用なので、一般生徒は余り通らない。通りかかった同級生も上級生も、俺やその前に並ぶ五人をこっそりとまたはジロジロと見る視線を感じるようになっていた。俺と蒼太だけなのかもしれんが、コイツらが目立っていた。

俺は二科生でありながら、風紀委員選抜前に護衛付きと校内でもデバイス携帯可能、権限とかも選抜前からの特例生徒である。テロ組織を潰したCBメンバーだというのは、秘匿しているが新入部員勧誘週間の活躍と校内
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