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IS<インフィニット・ストラトス> 可能性を繋ぐ者
ブリュンヒルデ
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「!?」

それを受け、千冬さんは後ろに下がる

フェネクスから発せられる白い輝きはより強くなって、辺り一面を包んだ



それが収まった頃に中心にいたのは、背中のアームド・アーマーDEがなく、緑色に輝き、両手にビームマグナムを持つフェネクスだった

「なんだ...?」

フェネクス...アナハイムが宇宙世紀の技術とIS技術の総力を結集させて作ったRX-0は一次移行(ファーストシフト)を必要としない

勿論最適化(パーソナライズ)はセンサーの感度などを調整するために必要だが、基本形隊は完成されているのだ。そこに個人が入り込む余地はない

だが高すぎる性能のため、幾つかの機能制限かかけられている。例えば、サイコミュにかけられたリミッター、NT-Dの能力制限

だが今、フェネクスは自分の意思でそれらを解除させた


本来ならあり得ない。機械が自分自身にかけられたリミッターを解除するなど

だが、ISコアを搭載している限りそれは起こりうる


すなわち、二次移行(セカンドシフト)

相性だけでいえばクラルテとフェネクスは最高以上だ

それゆえ、普通のISならば乗ってすぐに二次移行が行われても不思議ではない

だが、覚悟が足りず、思いが足りず、信頼が無かった

今ここにそれは成り立ち、不死鳥は真に解き放たれた



俺は解き放たれたフェネクスの感触を確かめる。違和感はない、むしろ今までよりも馴染む

やれる。これなら

「いきます!」

「こい!」

俺はデストロイモードの本来の速度で空を駆け、トンファーによる神速の一撃を喰らわせようとした

それは、完成されたニュータイプですら反応できない速度。それを

「ふっ!」

織斑千冬(ブリュンヒルデ) は反応し、受け止めた








「!これを受け流すってどんな反射速度を」

「こちらの台詞だ!その速度、明らかに可笑しいだろう!」

あんたのほうが可笑しいだろう。こっちは感応とインテンション・オートマチック・システムとサイコフレームの最大共鳴を使ってこれ。すなわちチートしてるのと変わらないっていうのに!

だが、千冬さんは防戦一方。それなら勝機はこっちにある!

ここで俺は一つ間違いを起こした。それは最初に俺が危惧していたこと

「そこだああああ!」

危険信号が身体を巡る。剣と打ち合わせようとしていたトンファーを引っ込めようとするがもう遅い。なら、せめて身体をひねる!

そして、雪片が輝く。単一仕様能力(ワンオフ・アビリティー)零落白夜、その効果はエネルギーの無効

それは容易くビーム刃を掻き消し、シールドすら突き抜けてフェネクスに届こうとする
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