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魔法少女リリカルなのは平凡な日常を望む転生者 STS編
第61話 カフェでの話し合い
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「そしてそれは僕達も同じ。僕達もレイの答えを聞くのが怖くて先に家出したの。やっぱり否定されるのって怖いよね………だからこそクレアの気持ちも少し分かるんだ………」
「………」
そうライに言われ、何かを話そうと口を開くがパクパクと動くだけで言葉が出ない。
「クレア、もう止めませんかこんな事は。世界を終わらせても貴女には何も訪れない。貴女の心も癒えないし、ベルガントが帰ってくる訳じゃ無い」
「………」
「そして我等に返してほしい、我等の事を想い、大事にしてくれる大切な人を………」
「………」
「クレアなら分かってくれると思うんだ………だから………」
そう言って3人はクレアの前に立つ。
「「「お願いします、レイを返してください………!!」」」
3人揃って頭を下げた。
「ちょ!?敵に頭を下げる必要なんてないわよ!!」
慌ててエリスが3人を止めようとするが、3人は頭を下げたまま動かない。
「クレアどうなんだ、お前の答えは………?」
「………」
ウォーレンにそう問われても何も答えないクレア。
しかし暫くして………
「………私にはどうする事も出来ないわ。もう零治の意識は無い、完全に死に、消え去った。いわばこの体は抜け殻、もう手遅れよ………」
俯きがちに申し訳なさそうな顔でそう答えた。
「そんな………」
希望を持ってここまで来た星達にとっては絶望へと叩き落される答え。
「でもウォーレンは………!!」
「彼は零治の中に居た残滓に過ぎないし、零治が消えてもまだ残っていたってだけよ。だから彼が居る事が零治が無事だって保証にはならない」
そんな冷酷な言葉は星達の心の奥に深く突き刺さる。
「レイ………」
今にも泣きだしそうな顔で呟くライ。
「いいえ、零治はまだ生きている」
しかしそんなクレアの答えにエリスはハッキリと否定した。
「何を言ってるの?私が今の状況を作り出したのよ?その私が………」
「分かるわよ。だってあなたが破壊した零治の記憶は言わば零治に付け足した佐藤孝介の記憶でしかない。あなたは零治のトラウマはあれが一番強いと思ったみたいだけど、あの時の死は実際に零治本人が体験した物じゃない」
「確かにそうね。………だけどだからって彼がまだ無事だって保証できる訳じゃ無いわ」
「確定じゃないのなら私はそれに賭ける。私もやっと覚悟を決めたの、彼にちゃんと全てを話すって………だからまだ間に合う。泣いている場合じゃないわみんな!!」
エリスの力強い想いに呼応するように涙を拭き、立ち上がる3人。
「クレア、教えてください、レイの場所を………」
「………分かったわ、だけど期待しないで頂戴ね………」
諦めない4人の顔を見て、クレアも重い
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