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魔法少女リリカルなのは平凡な日常を望む転生者 STS編
第61話 カフェでの話し合い
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……?」
「………」
その質問にクレアは答えを返す事が出来なかった。
そんなクレアを見て、ウォーレンは口を開いた。
「………これは俺の持論だけど、誰かを好きになってその人に好きになってもらいたかったら、好きだって気持ちだけじゃなくて、相手を想い、考える事も大事だと思う。お前の場合はただただ好きだって言う想いだけが先走りしてそれが相手に伝わりきらなかったんじゃないのか?」
「………そんな事無い、私は彼の片腕として………」
「それは仕事のパートナーとしてだろ?他には無いのか?」
夜美にそう問われるが先ほどと同じく答えられず黙り込んでしまった。
「クレア………貴女はオリヴィエを殺した後、貴女は満たされた顔をしていましたが、貴女の中にいるベルガントは笑っていましたか?」
「………」
星のその問いにもクレアは俯いたまま答えられず固まっていた。
「やっぱり後悔しているんじゃないの?」
「そんな事………」
ライの言葉にハッキリ否定出来ないクレア。
「そして今回の事件をクレインと起こしたのはその時の鬱憤を晴らすためか?上手くいかなかったのは全部世界のせいだ、破壊してやり直さなくてはいけないとか考えたのではないのか?」
「………」
夜美の言った事全てが合っているわけでは無いのだが、それでも否定出来ない部分があるクレアはまたも何も返せず黙ってしまった。
「まあ全て夜美の言う通りとは思いませんが否定出来ない部分もあるから反論出来ないって所ですかね」
呆れながら話す星に同意するライと夜美。
「………じゃあどうすれば良かったのよ!?私はああする事しか団長を手に入れられないと思った!!確かに貴女達の言う通り思うような感覚は得られなかった!!だけど!!だったらあの時私はどうすれば………」
「知らん」
内に溜めたものを全て吐き出すように叫んだクレアの想いは夜美のたった一言によって片付けられてしまった。
「えっと………」
「夜美、お前な………」
苦笑いしながら答えに困るエリスと呆れながら頭を抑えるウォーレン。
「ならば2人は何が正解だと思うか?」
しかし夜美の問いにどちらもハッキリと答えられなかった。
「実際の所、恋愛はどうなるかなんて答えは無いと思います。だって相手の気持ちがどうなっているのかなんて分かりませんから。もしかしから仲良さそうに見えた2人ですが、実際に交際しているって当人達に伝えられましたか?」
「………いいえ」
「立場上隠していたって事の方が確率は高そうですけど、それでも結果が決まっていた訳じゃ無かった。なのに貴女はそれを確かめず、心の中だけでもいいから手に入れようと考えた。それは逃げです。相手の答えを聞くのが怖くて逃げた結果だと思います」
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