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魔法少女リリカルなのは平凡な日常を望む転生者 STS編
第61話 カフェでの話し合い
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寂しくはないからね」
「歪んでるな………」
「「「………」」」

ウィーレンの呟きにも星達3人は特に何も言わずただただ黙っていた。

「3人共どうしたの?」

さっきから何も話さない3人を見て不思議に思ったエリスが声を掛けた。

「えっとですね………」
「僕達もクレアの気持ちがね………」
「全部では無いが分かる部分があるのだ………」

「私の気持ちが分かる………ですって?」

星達の言葉に苛立ちを感じたのか強い口調で聞き返すクレア。

「はい。確かに貴女みたいに相手を殺したいと思った事はありません。私達の場合は自ら手を引いたんです」
「手を引いた………?」
「僕達はあのマリアージュ事件の後、桐谷とレイが話している話を聞いていたの」

ライの説明に、その時から零治の中に居た残滓のウォーレンとデバイスの中で封印されていたとはいえ、その光景を見ていたエリスはその時の事を思い出していた。

「話?」
「加奈はレイの事が好きで、ずっとその気持ちを持っていたと言う話だ」
「加奈って零治の妹ね。確かにそんな話をしていた光景があったわ。でもそれが貴女達とどんな関係があったって言うの?」
「………私達はどうすればいいか迷いました。レイとは離れたくは無い、でもきっとレイも加奈のずっと抱いていた気持ちに答えたら私達はどうすれば良いのかと言う感じで色々と考えさせられました」
「何故悩む事があるの?加奈に零治を取られたくないなら抵抗すればいいじゃない!」

理解出来ないのかイライラしながらそう答えるクレア。

「それじゃあ駄目だよ」
「駄目!?一体何が!!」

ライの言葉に声を荒げるクレア。

「レイが幸せになれないだろうが」

夜美の一言に呆気にとられ何も言えなくなるクレア。

「私達はレイに助けられました。そしてそこからレイにたくさんの幸せを貰いました。家族として、平凡だけど毎日が楽しくて、最初こそ上手くいかなかったり苦労した事も多かったですけど、それでも私達は幸せでした。でもだからこそレイには本当に幸せになってほしかった」
「だから僕達はレイから距離を取る事を選んだの」
「まあレイは我等の事を迎え入れてくれたのだがな」

嬉しそうに言う夜美にウィーレンやエリスは苦笑いしながら見ていたがクレアだけ違っていた。

「………何故」
「えっ?」
「何故よ………幸せを貰った?それで満足できたって言うの?他の女が自分の好きな相手にくっついてても良かったって言うの!?」
「それは………分からないです」
「もしかしたら僕達も耐えられなくてクレアみたいに動いたかも………」
「それでも………我等はレイに幸せでいて欲しかった。クレアには無かったのか?自分の事では無く、ベルガントの幸せを想った事は…
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