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魔法少女リリカルなのは平凡な日常を望む転生者 STS編
第61話 カフェでの話し合い
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い………?」
「でもそれはレイみたいな転生者が使えるものだよね………?」
「もしやラグナルは………」
「そう転生者よ。私も零治の様に3つの願いを叶えてもらい転生したわ。………尤もデバイスになった私は果たして転生したって言えるかどうか怪しいけどね」
「は、はは………」
いきなりのカミングアウトにもはや驚きを通り越して小さく笑いが出た。
「………し、しかし何故今まで秘密にしていたのだ?」
「それは私の2つ目の願い、私の存在をデバイスの中に封印して欲しいって願いがあったからよ。………まあラグナルのダメージからか封印は解けちゃったんだけどね」
苦笑いしながらそう答えるラグナル。
「何故デバイスになったのだ?」
「私は直接彼と顔を合わせられない。彼の死の原因を作ったのは私で、私はただ能天気にいただけ。そんな疫病神な私が相対する権利なんて無いと思ったからよ」
「そんなの誰のせいじゃないよ!!ストーカーの人が2人を殺したんだから!!」
「いいえ、私と会わなければ孝介はあんなに早く死ぬことは無かった。全て私が悪かったのよ………」
ライの言葉も頑なの反論するラグナル。
「ラグナル………いえ貴女は………!!」
「私は遠藤エリス。佐藤孝介と最期を共にし、彼の死の原因を作った女よ」
ラグナルは悲しそうにそう呟いたのだった………
「………ヴィータ、時間はどの位経った?」
「え?えっと……作戦開始から1時間半だな」
「となると敵の守りの多さも含めてどうやら中心部に来たみたいだな……」
「中心部!?でも私達戻ってたよな?」
「戦闘しながらだったから気づかないうちに違う道に入ったんだろう。分かれ道は少なかったが決して一本道じゃ無かったからな」
ヴィータと桐谷の2人は復活したブラックサレナや更に増えてきたガジェットを相手に戦って来た。
クロスレンジを得意とする2人だからこそなのか、初めて一緒に戦う2人だったがまるで熟練したコンビの様に息のあった戦闘をこなしていた。故に2人のダメージも疲労も普段よりも抑えられた状態でここまで来れた。
「どうする桐谷………?」
そう問われ考える桐谷。
(思わぬ形で中心部まで来たな………元々中心部へ行くのが目的だったが………だけど今の状態で行けるか?損傷は軽微だが相手の抵抗も更に激しくなるだろう。それに加え先ほどから復活するようになったブラックサレナ。戦って分かったが、以前みたいな弱点のコアが無い。その分修復が遅いが………だが数が減らないとなるとこのまま進んでは危険か………?)
「桐谷………?」
「ああ悪い、迷ってた。進むべきか戻るべきか………ヴィータはどう思う?」
「私?私は………」
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