第伍話『喧嘩狼と喧嘩姫』
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ゃ、確実に始まるな。まあ、あの千葉連のバカ共がどうなろうと知ったこっちゃないが、問題は……こっちだな)」
チラッと一年生の教室を見ると澪がいまにも窓から飛び出してきそうな雰囲気でこちらをクラスメイトと共に見ていた。
「おっと、雑魚にゃ興味ないぜ」
「欲しいのは辻堂―――あくまでテメェの首だけだ!」
「「ヒャッハー!」」
「きゃ……っ!」
「え?」
そのかけ声と共にダブルデットナイフ・エッジは襲いかかってきた。もちろん、辻堂軍団30人ではなく委員長と俺………あれ〜?なんで一番ナヨっとしてるぽい大じゃなくて俺?………まあ、捕まってる俺も俺なんだけど。
「ヒヒヒ、稲学の生徒が傷つくのは見たくねぇよなぁ」
「(ああ、どうしたもんかなぁ。さっきから澪からなんらかしらのオーラが見えるし、こりゃあ、もう駄目だなよなぁ……はぁ。穏便に済ませたかったのに…)」
「この、地味メガネがヤラれたくなければ大人しく―――」
――――ボキュ
「はぇ?」
「………」
―――ボキボキボキ。
「いぁ……ぎゃああああああああ!!!」
デッドナイフ・エッジA(仮)の腕を愛が掴むと明らかに鳴ってはいけない音が響いた。
間違いなく、折れたな。
「お、おい!大丈夫か!?」
俺を捕まえているエッジB(仮)がエッジAに対して尋ねるが本人はあまりに痛さに声が届いていない。
「……あのさ」
「な、なんだよ!」
「仲間の心配をするのはいいけど。自分の心配もした方がいいと思うぞ」
「はぁ!?何言って―――」
―――ブンッ、ゴキッ
「ぶふぁああああ!!」
警告むなしく横顔に蹴りが直撃その衝撃で地面に顔を打ち付けた…南無。
「大丈夫ですか、ユウさん」
「ああ」
まあ、言うまでも無く蹴りを入れたのは澪だ。しかし、相変わらず凄い脚力してるな澪は…。
「さて、朝からテンションが上がる方じゃないが―――ゴミの始末はしなくちゃな。なぁ、澪?」
「そうですね、辻堂愛。バカはきっちりお掃除しておいた方が今後のためです」
不良達を睨み付ける二人。ヤベェ、本気で怖い。
「てっ、てめぇら、全く躊躇なくやりやがって」
そう言う不良に対して二人は溜息をついて言った。
「人質取って大人しくしろって………バカかお前ら?」
「正義の味方でも相手をしているつもりなのでしょうか」
「ひ………っ!!」
二人の迫力に怯える不良達。
「一応礼儀だし、名乗っておこうか。稲村学園番長、そして湘南三大天のひとり、辻堂
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