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テイルズオブザワールド レディアントマイソロジー3 ―そして、僕の伝説―
第七十五話
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ラー』であったよ。何故君が『ルミナシア』に流れついたのか……私にもよくは分からない程に。さて……君の今後についてだが……私は君に『選択』を与えなければいけない」

「『選択』……?」

オリジンの言葉に僕は首を傾げると、オリジンはゆっくりと右手を上へと向けた。その瞬間、真っ白な世界に二つの『門』が現れた。
二つとも違いがあり……片方は中心に大きな樹の絵が描かれたボロボロで壊れてしまいそうな門。もう片方は中心に地球らしき絵が描かれた損傷の無い門。
僕が一体何なのかとその門を見ていると、オリジンが静かに言葉を出した。

「その門は君の今後を決める門だ。片方は君が元いた世界……もう片方は君が今まで過ごした世界『ルミナシア』だ。君には……このどちらか片方を選んでもらう事になる」

「選べって……どうして……」

「……条件がつくからさ。君が元の世界を選べば……君は元の世界に戻れるが『ルミナシア』にいた時の記憶は『全て』消えてしまう。……反対に君が『ルミナシア』を選べば君はルミナシアの世界に戻れるが……君は残り少ない命でルミナシアで過ごす事になる」

「な……っ!?」

オリジンの出した選択に思わず僕は声を上げてしまった。オリジンの出した選択……それは『ルミナシアでの思い出を全て消して『元の世界』に戻る』か、『残り少ない命でルミナシアに戻る』かというものであった。

「一体……なんでそんな条件で……っ!」

「コレは仕方ないとしか言いようがない。さっきもいったが君がこの世界に来ることはイレギュラーだったのだ。それが元の世界に戻るというのなら……その『イレギュラー』な記憶は元々『無かった』事として君は元の世界に戻る事になるのだ。そして……ルミナシアの方では知っての通り、君は完全にドクメントが崩壊してしまった。……もしまたルミナシアに戻るというなら、今はある程度君のドクメントを修復してあげるが……それも応急処置のようなもの。言わば残り数日の命、という事になるのだよ。そして……もし君がこの数日で死んでしまった場合……君は此処に来ることなく……そのまま元の世界に戻されるだろう……ルミナシアでの記憶を無くして、ね……」

「そんな……」

「……さぁ、どうするかな衛司君。全てを無くして『元の世界』で平和に生きるか……残り少ない命で『ルミナシア』を選ぶか……」

僕を真っ直ぐと見ながらそう、残酷な選択を迫ってくるオリジン。
カノンノ達との記憶を無くして『元の世界』を選ぶか……『元の世界』にも戻れるが残り数日という短い命で『ルミナシア』を選ぶか。
そんなの……そんなの……。

僕は悩む……悩んで悩んで悩んで……悩んだ結果……僕は──『選んだ』。

「……オリジン……僕は……決めたよ」

「ふむ……では聞かせてもらお
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