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テイルズオブザワールド レディアントマイソロジー3 ―そして、僕の伝説―
第七十五話
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へと無くなっていった。
「……衛司……皆……」
「分かってるよ……行くんでしょ……?」
ドクメントが自分の中へと消え、メリアはその場から立ち上がると僕達の方へと振り返って言葉を出し、僕はそれに彼女の後ろに見える『生命の場』を見てそう言った。
メリアは……これから伝承通り……世界樹の中に戻るのだろう。
「ん……ちょっと、世界を創ってくる……」
「メリア……」
「大丈夫……きっとまた会える……。……お別れなんかじゃ……ないよ……」
「うん……頑張って、自分の望む世界を創っておいで」
カノンノの表情を見て、メリアは首を横に振った後、小さく笑って僕達に向けてそう言葉を出した。
僕はその言葉に小さく頷くと、真っ直ぐとメリアを見ながらそう言葉を送った。
メリアは僕の言葉を聞いて小さく頷き、僕達に背を向けて生命の場の方へと歩き出した……と、思った瞬間……突如僕達の方へと再び振り返って、そのまま僕の方へと駆け出した。
「えっ……メリ── んっ…!?」
突然のメリアの行動に何事かと思った時……メリアが走りながら一瞬で一気に跳び、そのまま飛び込むかのように……僕と唇を重ねてきた。
突然の事で僕や周りの皆は驚いた表情を浮かべるが……僕はメリアの想いがなんとなく分かった気がして……そっとメリアを抱きしめてそれを受け止めた。
しばらくそのまま唇を重ね続けると、メリアはそっと唇は離してゆっくりと僕から離れて小さく……だけど、今まで僕が見て来た中で一番の笑顔で言葉を出した。
「ん……しばらく会えない分の『衛司成分』の補給……ありがとう……」
「『衛司成分』て……メリア……頑張っておいで」
「ん……皆も……衛司も……『また』会おう……」
小さく笑ったまま僕の言葉にそう返して生命の場へと歩いていくメリア。
ゆっくりとした足取りで生命の場の前まで歩くと、メリアは僕達の方へと振り返り再び小さく笑った後……生命の場に飲み込まれていくかのように、光となって消えていった。
『また』会おう、か……。
「……さて、我々も戻るとしよう。ラザリスが居なくなった今、この浸食されたエラン・ヴィタールがいつまで形を残しているか分からないからな……」
「うん……そうだね。衛司、帰ろ──」
「ごめん、カノンノ……僕は……帰れないや」
僕の出したその一言に、カノンノが『え……』と声を出した。
僕は分かる……分かってしまっている。僕の身体が……もう『限界』だという事が……。
「衛司……そうか……君は……もう……」
「そんな……まだ……まだ何か方法がある筈だよっ! とにかく船に戻って皆に話せば……」
「カノンノ……もう、無理だよ。足が……もう『動かせない』んだ……」
「っ……
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