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テイルズオブザワールド レディアントマイソロジー3 ―そして、僕の伝説―
第七十五話
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のが……遅過ぎた……なぁ……」
「……サレ……」
自嘲するかのように、そう言って静かに笑うサレ。そのサレの姿に、ヴェイグはしばらくサレを見るとゆっくりと手をサレへと差し伸べた。
差し伸べられた手をサレは見ると、そのままゆっくりとヴェイグを見上げた。
「……一体……なんの……つもりだい……?」
「遅くなんてない……人はいつだって変わることが出来る……今のお前のように……。手をとれ、サレ……きっとこれからだってお前は……」
「クク……本当……お人好しだねぇ……君は……。……だけど残念ながら……『遅過ぎ』たんだよ……」
「何を言って……っ!」
ヴェイグの言葉に、サレは小さく笑った後ヴェイグの手を払いのけるように手を振り、静かにそう言葉を出した。
サレのその言葉にヴェイグは言葉を出そうとした時、それに気付いた。
──サレの身体が、足から徐々に徐々にと光の粒子になるかのように消え始めていた。
「まぁ……当然の結果……だろうね……。元々身体に合わない物を……無理やり身体に取り込ませていた訳だし……。……今はそれも君達に浄化されて……その分の反動が来たんだろうねぇ……」
「サレ……」
「おっと……同情なら……いらないよ……。こんな結果だけど……僕は彼女と出会う事が出来たんだ……。今までの行いが悪かろうがなんだろうが……後悔も、反省もない……ね……」
クスクスと、まるで楽しげにそう言いながら身体が消えていくサレ。しばらくそのままの状態で、サレは下半身まで姿が消えるとゆっくりとヴェイグを見上げながら口を開いた。
「……君達のいう、『ヒトの変わって行ける世界』……それが実現出来るか、否か……あの世で楽しみにみさせてもらうとするよ……」
「……あぁ……そうしてろ。お前が高笑い出来ないように……必ず実現してみせてやる」
「ク……クク……なかなか……言うじゃないか……。……あぁ……ラザリス……出来ればもう少しだけ……君と……世界を……」
ヴェイグの返答にクスクスと笑うだけ笑い、サレはゆっくりと消えていく手を伸ばしながらそう静かに言葉を出した直後……完全に身体を光の粒子へと変えて消え失せた。
その場にただ一人残されたヴェイグはしばらくそのまま、サレが存在していた場所を見つめ、静かに口を開いた。
「サレ……もしも……俺や皆がもっと早くお前に会っていれば……お前は……」
そこまで言って、ヴェイグは口を止めた。サレは先程、自分の行動に後悔はないと言っていた。此処で今、その『もしも』の話をすると……サレのラザリスに対する想いも否定するように感じたからだ。
「……俺達は必ず、ヒト達を……世界を変えてみせる。……だから……今度は『平和な世界』で会おう……」
独り言のように、
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