第2巻
山頂の道×ミラと遭遇
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ないか、ミラの気まぐれで生かしたとしても城砦に閉じ込めるのだろうが、今はそんな感じはしない。基本的にこの戦は後方支援をするだけだからな。
「あなたはどうしてエレオノーラに仕えているの?」
「さあな、隣国がライトメリッツだったというのが一つの理由だ。もう一つはエレンと一騎打ちをして勝ったが、俺を客将扱いとしてライトメリッツへ向かい我が神国に攻めてくる者がいたら、エレン達と共に敵を一緒に叩きのめすのが一番の理由だ。あとはプトレマイオス神国はジスタートと友好やら和平を行っていた」
「だからあなたはエレオノーラに仕えている、という訳ではないのね。今はブリューヌ内乱という火の粉を払うべく、協力している訳か。隣国はブリューヌとジスタートだったわね」
そんで解体は既に終わっているので、俺とミラはキツネの肉を鍋に入れたスープごと食べたらミラは予想通り落ち込んでいた。簡単な料理なのになぜこんなにも美味しいのかと言われたが、料理好きだから日々料理研究をしていると言ったら納得してくれた。水のエレメンツで鍋を洗う俺を見たのか、どういう原理なのかを知りたがっていたがこれについては簡単には教えられないと答えた。余った肉は、量子変換で空間に入れて臓器は地面を掘ってから埋めた。その間に洗った鍋で新たに湯を沸かしていた。
「もしかして紅茶でも作るのか?」
「あら?よく分かったわね、プトレマイオスにも紅茶はあるの?」
俺はまあなと言っている間に、ミラの腰に下げていた二本の瓶の一つを開ける。乾燥した茶葉なのだろうな、それを取り出すと用意したコップに入れた。その中に湯を注いでから、湯が紅茶色に染まった。それで完成かと思いきやもう一つの瓶にジャムを掬うと、紅茶の中に入れるのだった。
「そちらではジャムを入れる事になっているのか?」
「ティグルのところでは入れないの?ジャム。まあ飲んでみると分かるわよ」
出来上がった紅茶のコップを渡されたので、冷ますように息を何回か吹いた後に飲んでみた。なるほど、ジャムを入れる事で更に美味しさを増すという事なのか。
「これはこれで美味しいな」
「私らは紅茶の事をチャイと言うんだけど、そっちではどのようにして飲むの?」
俺が飲む時に使うモノで、作ってみた。紅茶返しとも言うかもしれないけど、実際に砂糖とミルクを入れたのを同じコップで入れてみた。俺らのはティーバックなので、湯を入れると茶葉を捨てるのに楽だが、ミラは不思議そうに見ていた。そんで注いでから、ミラに俺特製のミルクティーを作った。
「・・・・美味しい、ジャムとは違った甘い味にシチューみたいにクリーミーだわ」
「俺らではこれをミルクティーと言う。ミルクは牛乳と言う、甘いのは砂糖を入れているからだ」
「まさかこれほど美味しい
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