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聖魔弾の銃剣龍神皇帝と戦姫
第2巻
タトラ山での攻防
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めたリムが、幕舎の中でエレンに報告をする。

「山はやはり全体的に険しく、地元の村人達が山菜採りや狩りに行く時も、山道からあまり離れないようにしているとの事です。山道は何本かありますが、城砦のある所へ通じているのは、彼らの知る限り一本だけだと」

「山奥から川が流れていただろう。あれをさかのぼるのは?」

それが城砦の水源だろうと睨むエレン、俺は椅子に座りタブレットで操作をしていた。偵察機で集めた情報と本来のストーリーとなる場所にリュドミラが現れるポイントを入れると・・・・・。

「中腹の辺りで滝になっているようで・・・・・」

リムの報告を終わると、俺はそれさえも読んでいたようにタブレット操作を終えてしまった。そんでエレンはリムに待機命令を下し、俺と共に馬でタトラ山へと向かう。タトラ山の山道は、リュドミラの指示だろうと思う重厚な防御陣地が行く手を塞いでいた。広い壕を掘り、柵を設置し、木材や石、土を固めた壁を築いて、更にその後ろに高台を設置して弓矢部隊を配置するという堅固さだろう。俺らの部隊なら、防御陣地ごと破壊してから地上と上空で一気に攻め込むのが俺らのやり方だがここは俺がいた世界ではない。防御陣地は一つではなく、山道にいくつも設置されている。山道を遠く見ながら、エレンは俺に話しかけた。

「ティグルだったらどう攻める?」

「俺だったら神国にいる部隊で地上と上空から一気に城門を破壊してから、城内に入り殲滅する。それが俺らのやり方だが、ここは俺らの部隊はいないし呼べる事もあるがこの戦は公国同士のもんだ。それに俺らがここにいたとしても、そう簡単にテナルディエ軍が神国を殲滅する事は不可能に近い。あれは要所要所をリュドミラがラヴィアスの力で凍らせているから、下手な城門よりも硬いと推測できるな」

「なるほど、だが私達だとそれは出来るようで出来ない攻め方だ。第一空を飛びながらの攻撃何て方法はないに等しい、城門に関しては正解だ。高台の弓兵に、ティグルの精密狙撃は出来るか?」

「答えは出来る、ただこの高さからは無理だ。狙撃するなら高台があるくらいの高さがないと無理だな、高台に爆弾を投げれれば何とかなるかもしれないがそれも無理だ。それにエレンが持つアリファールの『竜技(ヴェーダ)』でも城門を破壊する事は出来ないし、俺だったらもっと上手く出来るけどな」

『大気ごと薙ぎ払え(レイ・アドモス)』は、周囲の風の力を全て集める。撃った瞬間は風の守りが一切ないので、その時に矢で射られたら防げないだろう。ま、創った本人が使うと本来の力よりも高度なテクニックで使えるが今はエレンが主だからな。それにアリファールと同じくらいの風の力は俺にも使える、エレメンツ使いとしてどこかの外史で使った事がある。

「あの陣地はリュドミラの祖母が考えたと聞い
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