暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
マクロスF
0800話
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アンロッド 火精召喚……槍の火蜥蜴199柱!』

 その言葉と共に、火の精霊が召喚される。槍を手にしたサラマンダーといった外見の精霊だ。
 それらがミュートスの上空を思う存分に動き回る。
 当然この光景もギャラクシーネットを通してマクロス世界中に広まっている筈だ。
 本来であれば混沌精霊でもある俺は炎の魔法を使うのに呪文の詠唱は必要無い。だが、パフォーマンスとして魔法を使っている以上、やはりそれらしい詠唱は必須だろう。

『我と盟約を結びし者よ、契約に従いその姿を現せ!』

 炎の精霊が空を舞っているのに合わせ、再び次の呪文を口にする。
 こちらは炎の魔法では無い為、元から詠唱が必須のものだ。
 呪文を唱え終わると同時に俺の上空の空間が歪み、その歪みから生み出されるかのように何かが現れる。
 下半身が竜、上半身が鷲、4本の角が後頭部から前に向かって伸びており、その背には鷲の翼と竜の羽が1対ずつの合計4枚。

「ガアアアアアアアアアアァァァァァァァッッ!」

 雄叫びを上げつつ現れたその姿は、グリフィンドラゴン。俺と契約を結んでいる唯一の召喚獣だ。

『影槍よ!』

 再び呪文を唱え、俺の影から現れる数十、数百の影の槍。
 その影の槍がミュートスの空へと向かって伸び、炎の精霊やグリフィンドラゴンの間を縫うようにして伸びていく。
 そして、仕上げとばかりに最後の呪文を口にする。

『炎の精霊1999柱!! 集い来たりて……魔法の射手! 連弾……火の1999矢!』

 放たれる2000本近い炎の矢。それらがまるで花火のように空に放たれ、炎と影による演舞を行う。
 そのまま数分。ミュートスの上空でグリフィンドラゴンや火の精霊、あるいは影の槍や炎の矢が乱れ飛び、ある意味で幻想的な光景が周囲に広がる。
 勿論見ているだけだと綺麗だが、実際に持っている破壊力は並大抵のものでは無い。それこそバジュラ数匹程度なら瞬く間に息の根を止める程の火力を持った攻撃だ。
 実際、俺の魔法がどれだけの威力を持っているのかをその目で見た事のあるグラス大統領や離れた場所にいるエザリアは、小さく頬を引き攣らせている。
 ……まぁ、その理由が攻撃魔法をその目で見た事が原因なのか、あるいはグリフィンドラゴンのグリが原因なのかは不明だが。
 それを知らない面々は手を叩いて拍手している。
 恐らくギャラクシーネットでこの中継を見ている者も同様だろう。
 あるいは、この世界だとシェリルのライブで使われているような技術が発展しているから、本物だと判断しないか?
 そんな風に考えていると、やがて上空で行われていた魔法の共演も終わり、炎の矢と精霊は消滅し、グリと影槍のみが残っていた。
 脳裏でSPを確認すると、その数値は半分程に減っている。や
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