暁 〜小説投稿サイト〜
三個のオレンジ
第一章
[2/2]

[9] 最初 [2]次話
んなのは」
「滅多にないからね」
「雪ばかりだからね」
 ロシアといえば雪である。このモスクワにしてもそれは同じだ。空は常に重苦しい暗灰色であり一年の殆どが雪に覆われている。その彼等にとってイタリアはだ。
 そこの青い空と聞いてだ。イワノフは目を輝かせていた。そうしてである。
「それだったら」
「どう?乗る?」
「乗らないでいられないよ」
 腕を組んで言った。
「もうね。そうだ」
「そうだ?」
「旅行に行こうか」
 こうソーニャに言うのである。

[9] 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ