第百七十五話
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第百七十五話 見せてみて
亜美は作詞作曲した曲を全てクラウンのメンバーに対して持って来た。そうしてそのうえでこう彼女達に言った。
「それでな」
「うん、この曲をね」
「チェックして欲しいのね」
「それで実際にな」
どうかとだ、亜美は華奈子と美奈子に対して言った。
「採用するかどうか決めてや」
「うん、わかったわ」
「それじゃあね」
二人も亜美の言葉に応えてだ、そしてだった。
他の娘達も彼女の曲を見た、そのうえで。
華奈子がだ、こう亜美に言った。
「ポップスがね」
「どうなんや?」
「うん、いいと思うわ」
「私もね」
美奈子も亜美に言った。
「いいと思うわ」
「美奈子ちゃんもやねんな」
「ええ、ただね」
「ただ?」
「何かバラード系はね」
こちらのジャンルの曲はというのだ。
「何か」
「どうにもね」
華奈子がまた言って来た。
「あまりね」
「もう一つかしら」
「何かバラードなのにね」
「ポップスの色が強いと思うわ」
これが二人の亜美が作ったバラードへの感想だった。
「だからこれは」
「ちょっとね」
「もうちょっと作り方変えて」
「そうしていった方がいいと思うわ」
こう話すのだった。
「もっとね」
「そういうことで」
「わかったわ、うちのバラードはやねんな」
「もうちょっとね」
「静かな感じにすればいいわ」
バラード本来で、というのだ。
「他のポップスはいいと思うから」
「というかこのまま使ってもね」
そうしてもというのだ。
そして他の面々もだ。こう言った。
「バラード以外はね」
「いいんじゃ」
とりあえず合格だった、しかしバラードについてはなのだった。
第百七十五話 完
2014・10・10
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