第37話 宝探し(前編)
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「うわっ、こんな豪華な席で私も良いのでしょうか?」
豪華な内装に、シエスタは驚いている。
「大丈夫よ、シエスタ。お兄ちゃんは高給取りなの。多分、オスマン学院長より、給金を貰っているわ。」
夢の言った事は半分当たっており、司は高給取りである。魔法学院では教師待遇で雇われており、光輝からは魔法学院のカリキュラム変更の為、別途支給されている。これだけでオスマン学院長と給金が変わらない。それに加えて各世界に特許を取っており、総額はその辺の伯爵より多いのだ。魔法学院の研究室も光輝に頼んでいるが、費用は司が出している。コルベールと隣合わせでコルベールの研究室も一緒に建て替えてある。
「流石はダーリンね。いつでもツェルプストーにお婿に来てね。今では皇帝も、ブリミルの血統よりイチジョウ家の血統を欲しがっているぐらいだもの。ゲルマニアで士官すれば辺境伯ぐらいすぐ成れるわ。私の聞いた話では、お兄さんのアキラさんはトリステインに功労があったとして、侯爵に任ぜられようとしているらしいわ。」
「凄いはね。モンモランシに欲しいわね。」
「モンモランシー、僕という者が有りながら・・・。」
ギーシュは小さくつぶやいた。
「そんな事より、S35席はどうなったの。映画が始まるわよ。」
ルイズは嫉妬しない。例え王家の婚姻でも、一条家は断るのを知っている。それに司はルイズにとって、兄の様な存在であった。
「あぁ、ここだ・・・。座席の下にカードがある。この場所で当たりのようだな。何なに、小さな獣に道を尋ねよって書いてある。小さな獣のね、まぁ、心当たりがあるな。」
「「私も。」」
司の返答にルイズと夢が答えた。
「宝探しは後にして、折角の特等席だ、今はやっくり映画を観て行こう。」
全員の意見が一致して、映画を観る事になった。
トリスタニアの休日は、ローマの休日をリメイクしただけあって、中々良く出来た作品になっていた。
「燃える恋も素敵だけど、切ないのも良いわね。」
キュルケらしい評価である。暗に高評価である。
「お姉様、素敵なのね。きゅ〜い。」
タバサの使い魔のシルフィードも映画の余韻に浸っていた。
会場のあちこちで女性の溜め息が漏れていた。
「それでは次の目的地を目指すか。」
「お兄ちゃん、次はフォンティーヌ領ね。」
「そうだ。」
「何なに、どう言う事。ツカサやユメは知っているみたいだけど、フォンティーヌ領に何があるの?」
「行ってのお楽しみよ。」
司と夢の発言にモンモランシーが尋ね、ルイズが答える。
Sideout
一行はフォンティーヌ領に向かった。
トリスタニア中央駅から高速リニア鉄道に乗り換える。ラ・ヴァリエールの駅は一駅で
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