第37話 宝探し(前編)
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エオローの週 虚無の曜日
皇紀2800年 7月17日 トリステイン王国 トリステイン魔法学院 司の研究室
トリステイン魔法学院では夏休みが始まった。
Side ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール
朝食を終えた、宝探しのメンバーは司の研究室に集まっていた。
「それで、どうするの。」
「待って、今メールの内容を再度確認する。
"虚無の魔法より新たな道が開かれん。宝の鍵は竜の羽衣と共に。"
これだけだ。多分謎解きだと思う。竜の羽衣もの場所は、シエスタが知っている。」
「それでシエスタを誘ったのね。」
「そうだ。」
「竜の羽衣の場所については、私が知っています。任せて下さい。」
ルイズと司の会話に、シエスタが加わった。
「問題は虚無の魔法だ。虚無の魔法にそれらしい呪文がない。そこで手掛かりを探しに、学園都市の大図書館の特別閲覧室に行こうと思う。」
「賛成!」
「僕は大図書館には、行った事がないよ。」
「私も。」
ギーシュとモンモランシーが答える。
Sideout
ブリミル暦6242年 アンスールの月 エオローの週 虚無の曜日
皇紀2800年 7月17日 トリステイン王国 トリステイン学園都市 大図書館
Side ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール
ここは魔法学院のある、トリステイン学園都市である。大図書館は学園都市の中心にある。
「ここが大図書館だ。トリステイン王国で一番大きく、蔵書の数も一番多い。学園都市は魔法学院の他、多数の学園がある。」
「でっかいなぁ。僕の家より大きい。」
「ゲルマニアの学園都市の方が大きいわよ。」
「ガリアも同じく。」
司の説明にギーシュとキュルケとタバサは、感想を漏らす。
「それは国の人口の違いだな。それで学園の規模も違うし、大図書館の共用スペースも多くとってある。蔵書の数はあまり変わらない。ここでは蔵書の貸出を行っていないが閲覧は自由に出来る。ここの図書館の特別閲覧室では、貴重な本なんかを閲覧出来る。さっそく行ってみよう。」
司の案内で図書館に入り、一行は特別閲覧室へ向かった。
特別閲覧室にはゲートがあり、身分証明書を提示しなければならない。
ゲートにはアンドロイドが待機していた。
特別閲覧室の入場には制限がある。トリステイン貴族か魔法学院の生徒、教員のみ許される。各自は身分証明書(ICチップ内蔵)カードを提示して特別閲覧室へと入る。シエスタと使い魔達は、司の教員資格で同伴が許された。
特別閲覧室に入った皆は、それぞれ虚無の魔法が書かれた書籍を探す。
暫くしてキュルケは、虚無の魔法と書かれた一冊の本を見つけた。
「この
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