臨海学校初日
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だ。
着替えは一番奥の更衣室だったな。途中で女子更衣室を横切り、黄色い声の会話が聞こえるが無視する。
ここだな。更衣室でズボンとパンツ(トランクス)を脱いで海パンを履く。シャツも脱ぎ、全て簡単に畳んでロッカーに入れた。
日焼け止めを塗り、水鉄砲とタンクを担いで更衣室を出る。
あ"〜暑い…。とりあえず水を確保しよう。
ちょうど水道がある。俺はタンクに水を注ぐ。タンクは25L入るので、限界まで入れるにはそこそこ時間がかかるのだ。
40秒ほどで満タンになった。
25kgのタンクは重いが、背中に背負えば少しは楽になる。
適当な日陰に入り、タンクと水鉄砲をチューブで繋ぐ。
流れ着いたと思われるかい木片発見。膝立ちで水鉄砲を構え、狙い撃つ。
ジュビビビビ
直撃した。
そして木片は水圧で僅かに動いた。
「…和也くん…何してるの?」
「ん?簪か。見ての通り水鉄砲撃ってる」
「…貸して…」
「いいけどこれ、結構重いうえに反動が大きいぞ」
「…構わない…」
「ならやってみろ」
俺は水鉄砲を簪に渡す。
「…重いね…」
「言った通りだろう。それ確か12kgはあるから」
だが簪も俺と同じように膝立ちで構えて、さっきの木片を撃った。
「…すごい…!」
威力の高さに感動したのか。
それにしても…、水着姿の簪も可愛いなあ。思わず抱きつきたくなる。
「そういえばなんでここに来たんだ?遊び相手は他にもいるだろうに」
「…彼氏のところに来るのに理由が必要…?」
すごいカウンターだ。
「いや、いらないよ」
「…なら…いいよね…」
「好きにしろ。あと水着、似合ってるぞ」
「え…う、うん…ありがとう…」////
仕返しだ。
「まだ水はあるし、しばらくこれで遊ぶか」
岩場の穴を見つけたので、そこを狙い撃つ。
水は針の穴を通すように穴に吸い込まれていった。
今度は簪に水鉄砲を貸す。
簪は同じように穴を狙い撃った。
しばらくいろんなものを順番に撃っていると、のほほんさんが来た。
「てっつー、かんちゃん何してるの〜?」
「暑いの苦手だから日陰から自作の水鉄砲で狙撃してる」
「…私は和也くんと一緒にいるだけ…」
「面白そう〜。貸して」
「絶対人に向けるなよ。それはただの水鉄砲じゃないからな」
「わかった〜」
ジュビビビビ
水が明らかに人がいる付近を通過する。
「人に向けるなって言ったよな」
「…本音は射撃が下手なだけ…」
「簪…、そういうことは先に言ってくれよ」
のほほんさんから水鉄砲を取り上げながら言った。
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