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子虎迷走記
第4話 へべれけとヒゲとの出会い 前編
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ら眠ってるユエを預けて集落に行ったよ」

は!?俺、置いていかれたのか!!
こうしちゃいらんねぇ!

ばっとベットから飛び降りる。

「あ!ユエ!」

行ってくる!と一声鳴いて行こうとするも扉が閉まってる。俺には開けらんねぇ、くそう。

「あの人の所へ行きたいんだろ?」

扉をあけてくれるウィル。

ありがとよ!とお礼に鳴いて少しだけ擦り寄ってから部屋を飛び出した。

船の外へ出て奴の匂いを辿ってくことにした。悔しいが虎化がこんなとこで役立つとは……



ラトリクス

見つけたぁーーーー!!!

俺はターゲットを見つけた途端すごい速さで頭突きした。

「ごふっ!!?」

レックスにクリティカルヒット!!
レックスは戦闘不能になった!

「ユキユキさん!ダメですよ先生さんを吹き飛ばしちゃ!」

ユキユキさんは俺の事。雪みたいに白いからだそうだ。

「ギャウー!」

レックスが復活するまでマルルゥとケンカ……途中から遊んでた。

レックス復活後。

「置いていった事は悪かったと思うけどあれはない!!」

「ガウー!」

「ダメですよケンカは!二人とも仲良くするですよー!」

マルルゥに仲裁され、俺達は集落巡りを再開する事に。(レックスが護人の招待で集落巡りしてるのを聞いた)

クノンって機械人形(全然そう見えなかったけど……)に挨拶して風雷の郷へ。



風雷の郷

マルルゥの説明を聞きながら郷を歩き、鬼の御殿ってとこへ。

護人で鬼の忍者、キュウマはもう自己紹介はしたので、鬼の姫のミスミと自己紹介した。つっても俺は喋れないからレックスが代わりに紹介した。

ミスミは動物が好きなのか俺の頭撫でてきた。
本人は触り心地に大満足だったようです。

俺の毛並みって皆に好評なんだよな。密かに自慢になりつつって……あー!虎化が進んでるよ!無意識にまた進んでたよ!

そんなこんなで次の集落、狭間の領域へ。

狭間の領域

不思議な森だ。そこら辺に水晶のような鉱石が生えてる。
綺麗な場所だなー。

そこではフレイズって天使にあった。
おおー!天使なんて初めて見たー!

天使はじっと見てる俺に気付いてこちらを見ると。

「!」

何で驚いてんだ?

「こ、この方は?」

「へ?あ、ユエの事ですか?ユエは俺の護衛獣です」

「そう……なのですか」

「あの、ユエがどうかしましたか?」

「いえ、とても不思議な魂を持っていたようなので……」

「不思議な魂?」

「ええ、とても不思議で美しい魂ですよ」

「そうなんですか?」

「ええ」

何だかよく分からないけどフレイズに好かれました
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