第二十七話 光の力その一
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美しき異形達
第二十七話 光の力
鈴蘭は朝の部活の後でシャワーを浴びた、そして身体にバスタオルを巻いてシャワールームから出たところで一年生達にこう言われた。
「先輩いつも思いますけれど」
「凄いですね」
「凄いって?」
「はい、スタイルが」
それが凄いというのだ。
「胸大きいですしウエストが引き締まっていて」
「お尻も大きいですよね」
「脚も長くて」
「羨ましいです」
スタイル全体が凄いというのだ。
「髪も綺麗で」
「それでそのお顔ですよ」
「妹さんの黒蘭先輩も美人ですけれど」
「鈴蘭先輩も」
「物凄い美人じゃないですか」
「特にお風呂上がりなんか」
「もう女の私達でもですよ」
それこそというのだ。
「もてますよね、やっぱり」
「男の人達からも」
「そうですよね」
「ラブレターとかも」
「それがないのよ」
そうした話は、とだ。鈴蘭は自分のロッカーの方に向かいながら一年生達に話す。そうしてだ。
ロッカーから自分の下着を出した、上下共に白である。その下着を見てだ、一年生の一人がこんなことを言った。
「あと先輩いつも白ですよね」
「下着もっていうのね」
「はい、制服もソックスも白ですし」
そして、というのだ。
「下着もですよね」
「白が好きなの、私は」
「だからですね」
「そう、身に着けているものはね」
それは全て、というのだ。
「白にしているの」
「そうなんですね」
「似合っているかしら」
「はい、とても」
確かに白が似合っている、鈴蘭のその見事なスタイルと楚々としtって気品のある顔立ちにはだ。白だった。
それでだ、この一年生も言うのだ。
「先輩にはやっぱり白ですね」
「有り難う、そう言ってくれて嬉しいわ」
「それは何よりです。それと」
一年生はこうも言った。
「一つ気になることがありまして」
「白のことでよね」
「白って確かに綺麗ですけれど」
それでもだというのだ。
「汚れが目立ちますよね」
「そうそう、実はね」
「白ってそれが難点なのよね」
他の一年生達も言う、二年生や三年生達も話に入る。
「下着でも制服でもね」
「白は綺麗だけれどね」
「汚れが目立つのよね」
「どうしても」
「例えばだけれど」
三年生、鈴蘭から見て先輩の一人がここで言うことはというと。
「帝国海軍、海上自衛隊もそうだけれど」
「あっ、軍服ですよね」
「海軍のあれですよね」
「そう、海軍や海自さんの夏の服はね」
海軍は軍服、海上自衛隊は制服になる。自衛隊は一応軍隊ではないということになっているので制服という呼称になるのだ。
「白だからすぐに汚れが目立つのよ」
「そ
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