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テイルズオブザワールド レディアントマイソロジー3 ―そして、僕の伝説―
第七十四話
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「……だが、それでは……衛司の身体は……」
僕の言葉にニアタは僕の方を見ながらそう言いにくそうに言葉を出していく。
星晶剣によるマナ吸収と力の使用……それは使用者である僕のドクメント……そう、残り約五パーセントの命をすり減らすという事だ。
僕は星晶剣を一度見つめた後、ゆっくりと強く握りしめて言葉を出す。
「分かってる。分かってるよ……僕の命が危ない事くらい。……だけど、此処で何もしなかったらどっちにしろ、僕の命どころかルミナシアも、ジルディアも終わってしまうんだ。だったら僕は……せめてこの命を無くす事になったとしても、最後までやりたいことをやり通して死んでやる。そう……このルミナシアも……ラザリスの世界のジルディアも……ラザリス自身も助けるって事をっ!」
「……主らしい、な。……時間稼ぎは余にまかせよ。どうせヤツは待ってはくれんからな」
「ウンディーネ……」
星晶剣を握りしめながら真っ直ぐと皆を見て僕の想いを告げる。皆がそれを聞いた中、ウンディーネはやれやれ、というかのように溜め息を漏らすと、大剣を担ぎながらカオスの方へと向き直った。
「……主……私は主を……衛司を信じています。だから……ここは必ず守り通します」
「少しばかりの防御壁くらいなら私も作れる。……衛司……任せたよ」
「ヴォルト……ニアタ……」
ウンディーネの行動に少しして、ヴォルトとニアタが僕を見ながらそう真っ直ぐと言うとヴォルトとニアタはウンディーネ同様にカオスの方へと向いていく。
残るメリアとカノンノはお互いに顔を見合わせた後、大きく頷いて僕の方へと真っ直ぐと顔を向けて口を開いた。
「衛司……私も衛司の星晶剣への浄化の力の吸収、手伝わせて」
「カノンノ……」
「私は……私はまだ衛司が居なくなる事が怖い。だから……少しでも……ほんの少しでも衛司の負担が減らせるのなら……私は私に出来る事をしたいの」
「……衛司……私はウンディーネ達の方を手伝う……。……多分この浄化の力の吸収は……衛司とカノンノの二人の方がいいと思うから……だから……絶対に衛司達を守ってみせる……っ!」
「メリア……皆……ありがとう……っ」
皆の言葉を聞き、僕は大きく頷いて皆に礼をする。その直後、カオスが完全に体勢を戻し雄叫びを上げた。カオスの雄叫びを合図にするかのように僕とカノンノ以外の皆がそれぞれ構えて走り出す。
「主様……任せたぞっ!」
「主……頼みますっ!」
「無理は……するんではないぞ……っ!」
「衛司、カノンノ……皆……絶対に守るっ!」
『グゥウゥウゥゥゥオォオオオオッ!!』
それぞれが声と共に武器を手にカオスへと斬り掛かる。
僕は皆の声を、想いを頭に思いながら星晶剣をゆっくりとカノ
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